solo live vol.1/デビッド・マレイ
このレコードを買ったことはよく覚えています。大阪阿倍野アポロビルの三木楽器の輸入盤特設コーナーで偶然見つけました。Solo live2もあったので、両方とも手に入れました。とにかくインディアナナビゲーションから出たデビュー盤にぞっこんだったので、当時の私にとってジャズサックスのアイドルでした。それほどのデビッドマレイですが、1984年2月から3月にかけてニューヨークジャズ旅をしたときにライブで聴くことは叶いませんでした。1年後日本に来てスケッチオブ東京という作品を残していますが、日本でもライブには恵まれませんでした。その代わりに1984年のニューヨークでは、ビレッジバンガードでファラオサンダース4のライブがあって2夜も楽しみました。あの有名なYou’ve Got To Have Freedomをステージの間近で聴けました。ほんとうに迫力の演奏でした。デビッドマレイはそんなファラオサンダースの下の新しい世代です。ソロでLP2枚分の作品を作ってしまう大胆さと斬新さは、ファラオサンダースとは明らかに違う次元にいる凄いジャズマンです。このLPが録音されたのは1980年5月30日ですが、ジャックデジョネットのスペシャルエディションの録音に参加したのは1979年3月ということで、ソロで演奏会をしても貫禄十分だったことでしょう。ところで、1曲目のBoth feet on the groundで始まりますが、演奏会も実際にこの曲から始まったのでしょうか。舞台の上を歩き回りながら吹いているマレイとお客さんの反応が生々しくわかる録音です。