1988年1月、日本のDIWレーベルからの作品。レコードの帯には、「マレイの原点、ゴスペル、スピリチュアルの世界に挑戦した魂の詩。」とあります。発売は1990年くらいなので、どんどんレコードの新譜が少なくなって、CDが主流になっていた時代です。そんな時代背景の中で、1曲目のアメイジンググレースの選曲に魅かれて発売と同時に新譜で買いました。この時代の日本はまさにバブル経済の真っ只中でした。悠雅彦氏のライナーノーツを読むと、逆にニューヨークのジャズ的状況は不景気でジャズメンにとっては厳しい時代だったようです。そういえば山手線内の土地でアメリカ全土が買えるとか、ゴッホのひまわりが53億円で落札されたニュースが話題になったりとか、バブル時代の日本はジャパンマネーの勢いが最高潮でした。今から思うと、そのおかげでこのような作品をいくつも送り出していてくれたのかもしれません。でもこの頃はもうデビッドマレイの演奏に何か物足りなさを感じていました。

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