2024

12月の湯治パウダー2025BCシーズンイン

久しぶりに訪れた八甲田山と酸ヶ湯温泉でたっぷりと癒された4日間でした。東北にはまだまだ根強く湯治文化が大切に守られていることを実感しました。さすがわれらが中之条町の四万温泉とともに、昭和29年に全国3か所に指定された国民温泉保養地全国第一号です。 滞在している間にも毎日10センチくらい降雪して、日毎BCのコンディションは良くなっていくことがわかりました。1日目は弱い吹雪の日でしたが、大岳環状ルートで仙人岱ヒュッテを目指しました。地獄沢の入り口で地吹雪に遭い、ここまでとしました。それでもフカフカのパウダーラッセルを十分に楽しみことが出来て大満足です。帰りはほぼ登山道沿いでしたが、テレマークターンも交えてパウダーの浮遊感を足裏に味わいながら滑ることが出来ました。 2日目は1日目のルートから北に外れて1179mピークを目指して大岳南面台地を偵察してみました。ブナの森林帯は雪で藪が埋もれてテレマークターンのスペースがところどころ開けています。しかし標高1000m辺りからまた新たな溶岩台地へと急斜度の壁が現れました。次々とトラップのような濃い藪が行く手に待ち受けていました。まだ藪が埋もれ切っていないのでここを突破できたとしても下山が大変です。吹雪が強くなってきたこともあり、撤退しました。午後は宿の前の小さなゲレンデで予想外のフカフカパウダーを2本楽しんで大満足でした。 3日目も吹雪の日でした。スキー場がオープンしているというので、こちらで遊びました。のんびりした雰囲気がまだまだ残っているローカルスキー場でした。 ロープーウエイの山頂駅からのゲレンデコースがオープンすれば、いよいよ八甲田山もBCシーズンのはじまりです。

12月の筑波山2024-12-3

思い立ったが吉日。筑波山に登ってきました。古来から東の筑波、西の富士ともいわれてきているように、味わい深い名山でした。山と高原地図で下調べすると、初めての山の筑波山は四方八方から登山道が山頂に集まっているので、初心者にはどのルートが良いのか見当がつきにくいです。冊子で一番最初に紹介されている「一番人気のお薦めのコース、筑波山神社から筑波山最高峰の女体山へ」に決めました。 山と高原地図ホーダイの地図がアプリとしてスマホで閲覧できると便利なことが実感できます。筑波山神社周辺には登山コースがはっきり示された案内板などは見当たらなかったので本当にありがたいです。まったく迷うことなく白雲橋コースを選んで歩くことが出来ました。 さすがに登山道も整備されていて、マナーやモラルが守られているように感じました。この案内板は効果抜群ですね。 山頂直下まで登ると、胎内くぐりなど巨岩奇岩の名所めぐりで登山者を飽きさせません。これも筑波山の魅力かもです。ほぼコースタイムどおり2時間ほどで女体山山頂とうちゃこです。 残念ながら都心方面の視界は靄がかかっていまいちでしたが、筑波山神社の登山口を眼下に眺められて最高の気分です。 登る時期として、冷涼な気候で今が快適に登れるベストシーズンかもしれません。でも初春のカタクリの花が満開の時期こそベストワンかもです。標高がわずか877mの筑波山では、ブナの森の林床でカタクリのお花畑が守られているなんて思いもよらなかったです。

シークレットkuniパウダーガイド2015-1-13

一つ石は、群馬県境稜線トレイルDエリアのエスケープルートである鷹巣尾根登山道にある標高1825mの小ピークです。一つ石と呼ばれる石がどこなのか、山名の由来がはっきりしませんが、一つ石ボウル勝手に呼んでる地滑りの大きな崩壊地形に見られる岩塊のどれかのことを指しているのかもしれません。 冬の時期の山頂は葉っぱが枯れ落ちて周りの山々の眺めがとても良くて楽しめます。群馬県境稜線トレイルの大高山やダン沢の頭も眺められます。 ガラン沢を挟んで横手山や芳ヶ平の山々もいつもと違った方向から楽しめます。 目を凝らすとヘリシュートもわかりました。 ハイクアップしながら雪質が安定していることを判断して最高の一本を楽しみました。 南面なので雪質の変化も激しいところですが、日の短い1月ならいい雪のことが多いです。

チャツボミゴケ公園までサイクリング2024-11-30

明日から冬季閉園になるので、今年もたくさん訪れてお世話になったチャツボミゴケ公園までペダルを漕いで行ってきました。 日中でも気温7度と低めなので、空気が冷たくて気持ちいいのを通り過ぎてちょっと凍えました。 今朝のチャツボミゴケ公園は、白一色に雪化粧していたそうです。私たちは閉園ぎりぎりの午後2時半だったので、教えてもらわないと気付かないくらいに日陰に少し残っている程度でした。 すっかり紅葉シーズンも終わって、完全に冬枯れな穴地獄のチャツボミゴケ公園を歩けました。今年最後の観光客の方の後ろから周りました。 陽が落ちるのも早くなった穴地獄ですが、相変わらずチャツボミゴケは蛍光グリーンの輝きで元気に迎えてくれました。 マリモみたいにこんもり丸くなっているチャツボミゴケがたくさん見られました。ビロードの絨毯と形容されることが一般的ですが、こちらのマリモなイメージのキャッチフレーズもなにか考えたいです。 そして、さすがにモネの池でもまだ薄い氷が張っていました。 これでチャツボミゴケ公園は来年4月下旬頃まで冬季閉園です。長い冬の間は雪で閉ざされることになります。 ところで2025ホワイトシーズンも、中之条町観光協会主催のスノーシューハイキングツアーが開催です。開催要項のお問い合わせは中之条町観光協会までよろしくお願いします。

シークレットKUNIパウダーガイド2015-1-10~12

この時のツアーも入山日は天候が良くなくて地吹雪の峠越えでした。でも翌日は絶好なBC日和でパウダーを堪能できました。 厳冬期の1月は、気温マイナス13度はふつうです。 2日目の朝、樹氷の森の向こうに白砂山が遠望できました。 ノートラックのパウダーな大斜面が行く手に広がっています。

シークレットkuniパウダーガイド縦走2015-1-3

2015年1月3日の記録です。2015シーズンは正月からパウダーが楽しめた幸先のいいはじまりでした。 風の名所である峠越えが難所です。雪崩が怖いので、シールを付けたまま安全なルートを選んで下ります。安全圏までは、凍傷にも気を付けながら我慢の前進です。 地吹雪地帯をようやく抜け出て、ほっとしながら振り返ります。ここからは標高を下げるごとに天候も穏やかになるでしょう。 今日みたいな日は沢地形に入れません。安全な尾根伝いのツリーランを楽しむことにします。 縦走コースで下山しました。

群馬の中之条BC初滑り2025

2025シーズンの初BCに出かけてきました。もちろん中之条町の横手山です。横手山は志賀高原の山で知られていますが、中央分水嶺の山で長野県と群馬県の境です。 山田峠には中之条町の立派な中央分水嶺碑があります。彼方には北アルプスの白い峰々の眺めが圧巻でした。 ところで最近芳ヶ平湿地群や野反湖にニホンジカの食害が見られるようになり心配になっています。何らかの対策が必要ではないかという議論も始まりました。一番の対策は、急激に増加しているニホンジカの個体数を調節することですが、これがなかなか難しいことのようです。 すると、なんとまぁこの雪の中にニホンジカを一頭発見です。カモシカにはよく出逢いますが、この時期に山田峠でニホンジカを見るなんて今まで初めてのことです。 今日は日中気温が上がるとの天気予報でしたが、さすがに標高2000mの稜線では昼間でもマイナス1度でした。発達した樹氷は美しいままで私たちを喜ばせてくれました。 芳ヶ平湿地群展望台から芳ヶ平湿原の景色を今日は独り占めです。 白砂山もだいぶん白く雪化粧していました。11月26日午後3時で野反湖国道も冬季閉鎖になります。 もう昼を周りましたが、渋峠ホテルに立ち寄ってから頑張って横手山まで登りました。最高の青空に恵まれて2025シーズンのバックカントリー初ツアーでした。 素晴らしい樹氷の雪景色に感動しました。そして、横手山神社に2025シーズンのBCツアーの安全を祈願してきました。

榛名・水沢山2024-11-19

ボランティアによる登山道の整備が行き届いているという水沢山に登ってきました。冬晴れの榛名山は透き通るような青空で、絶好の登山日和でした。 水沢山は人気のある山だと聞いていましたが、たくさんの登山者に追い抜かれたりすれ違ったりして、なるほどと納得しました。これも長い間ボランティアの方たちでこの登山道整備を地道に行ってきたからでしょう。登山道のすべてに整備の目が行き届いていることがわかりました。 コウモリ穴?を案内してもらえました。穴から暖気が吹き出していて、榛名山が火山であることを思い出しました。 山と高原地図のコースタイムだと1時間40分でしたが2時間かけて山頂です。素晴らしい展望が楽しめました。八ヶ岳から秩父連山、富士山、都心のビル群にスカイツリー、筑波山、赤城山、皇海山、男体山、日光白根山、上州武尊山までが一望でした。谷川方面の上越国境の山は雪雲の中に隠れてしまっていたのは残念でした。 反対側に目を向けると、相馬山と二ッ岳、その間は蛇ヶ岳でしょうか。榛名富士と榛名湖はその奥にあるようです。 そして雪化粧した草津白根山と八間山、さらに白砂山が遠く眺められました。八間山や白砂山から榛名山を眺めていたので、反対から眺めるこの景色はなんとなく感慨深い気がしました。 下山後名物の水沢うどんを食しながらお疲れさん会でした。

5月の立山BC2011後編

真砂沢ロッジがある剣沢との出合の標高は約1800m。標高約2800mの稜線から1000mのロングダウンヒルです。 お互いに写真を撮り合いながら、広大な谷の絶景をを楽しみました。 とにかく写真に納まりきらないスケール感は、ウラヤマの繊細な風景とは違い過ぎです。 初めてのコースなので正面の奥に立ちはだかる高い山々がどこなのか気になります。黒部の大渓谷を挟んで、これらがいわゆる後ろ立山の峰々でしょうか。 真砂沢はどこまでも吸い込まれていくように気持ち良いスロープが続きましたが、やがて剣沢の出合とも思える二股に出ました。 ちょうどお昼の時間だったので、ここでゆっくり休憩して剣沢の長い登りに備えます。 長次郎谷や平蔵谷の様子や八峰の岩稜など、剣岳の素晴らしい絶景を眺めながらのハイクアップをのんびり楽しみました。 適当に登って滑ってみたい気持ちもありましたが、真砂沢を滑り終えて今日はどちらも下から眺められただけで十分満足です。 白馬大雪渓と針ノ木大雪渓とともに日本三大雪渓の一つ剣沢は、どこまでも登りが続くようでした。 冬の間の大きなデブリの痕も残っていました。今のこの時期なれば落ちるものはほぼ落ち切ってのどかな雪景色です。 そして時々振り返ると、八ッ峰や源次郎尾根の荒々しい岩稜や剣岳の雄姿が迫力の絶景でした。 ようやくテン場まで戻ってきて、まだ余力もあったので荷物を置いてそのままうろこで別山乗越までハイクアップしてもうひと滑り楽しみました。 3日目の朝、雷鳥沢を滑って室堂からさらに美女平まで滑って富山県側へ下山です。 今日から天気は下り坂の予報です。そういえばテレマークスキーを始めたばかりの頃、夏休みのお盆の時期にスキーを担いで剣沢にやってきたことがありました。入山日は晴天だったけれど、翌々日の夜半に台風の暴風雨に遭いました。テントのフレームは折れるわフライシートは破れるわで、散々な目に遭った痛い思い出です。 まだ20代でスリーピンの細板革靴でした。剣沢の雪渓は洗面器くらいある見事なスプーンカットで、その頃の道具と技術では歯が立たなくて悔しい思いをしたのも覚えています。 今回はそんな昔の借りも返せたような、思い出に残るスキーの山旅でした。

5月の立山BC2011前編

5月中旬の平日を選んだ3日間の山旅でした。富山県側からバスを利用して室堂平へ。テント装備の重いザックを背負って別山乗越へハイクアップ。 今はすっかり雪の下に埋もれた剣沢のキャンプ場で三日間を過ごしました。 テント設営後まだ日が高かったので、岩と雪の殿堂とも呼ばれる剣岳の絶景を前にウロコスキーでお散歩を楽しみました。 さすがに夕方近い時間の剣沢は人影も全く見当たりません。贅沢なひと時を過ごしました。 いい月が出ていました。月とシュプールです。 剣沢でのテント泊の朝は最高に気持ちいい目覚めでした。いろいろと迷いましたが、二日目は真砂沢を滑ることにしました。 剣岳をバックにハーケンの前で雷鳥君がモデルになってくれました。 雪が緩むのを待ちながらのんびり別山へ。真砂乗越へと続く稜線の一部はすでに雪が融けているところもありました。 浄土山と龍王岳の向こうには見覚えのある山が。薬師岳と黒部五郎岳と槍ヶ岳でしょうか。 真砂沢を見下ろします。剣沢との出合まで長いダウンヒルが楽しみです。