今シーズン一番のフカフカのパウダースノーに恵まれました。静かな森の中を歩きながらたくさんの樹々とお話をすることが出来ました。GPSが無かったらおとぎの森のような原生林の奥へと迷い込んで雪女にさらわれて帰ってこれなかったかもしれません。

大きな木がいくつも根元から倒れて雪に埋まっているところに出ました。スキーといえどもここを通過することは困難でした。太い幹の上に深い雪が積もっても落とし穴がそこら中にあるのがわかります。そんなところに落ちたら這い上がることがいかに困難か想像できました。これらの倒木は2019年秋の台風19号の仕業でしょう。すさまじい自然の傷跡に出逢いました。

ダケカンバの巨樹にも出逢えました。今は完全にコメツガやオオシラビソの針葉樹たちに支配されてしまいましたが、その中で偶然の陽の当たる環境に恵まれてたくましく生き残っているのでしょう。

誰にも遭わない静かな針葉樹の森の中を彷徨できるようなバックカントリーも好きです。帰りは大斜面に豪快なシュプールを描けるような滑りはまったくありませんでしたが、フカフカのパウダーツリーランをゆっくりと楽しみました。

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