February 22, 2025

シークレットkuniBCオッタテ峰1880m

群馬県境稜線トレイルの野反湖からカモシカ平を過ぎて大高山に向かう途中に1965mの小ピークがあります。ここにオッタテ峰という古い道標があるのですが、どうしてここがオッタテ峰という名前になったのかずっと疑問でしたが、その間違いの原因ではないかという手掛かりになる証拠が最近見つかりました。 2000年2月にダン沢の頭から赤石山へ縦走するスキーツアーの時に撮影されていた登山口の案内板の地図です。ここにはオッタテ峰が二つあります。しかも1880mピークにあるべきオッタテ峰の位置がダン沢の頭のところにあり、さらにオッタテ峰ではなくオッタテの峰となっています。この案内板は大高山登山口の馬止にありますが、2025年現在は老朽化で何が書いてあるかわからなくなっているので貴重な証拠写真です。 ところで、昭和48年12月20日発行の六合村誌という正式な文献をスキャンした写真を紹介します。六合村誌によるとオッタテ峰は小高山とダン沢の頭との間にある標高1880mの小ピークのことを指していることがしっかりと書かれています。オッタテ峰の位置がわかる写真も付いています。 本来オッタテ峰である山名がオッタテの峰になり、まったく違う場所の1965m峰がオッタテ峰となってしまったのは、どうしてなんでしょうか。案内板の地図を作った関係者の単なる間違いなんじゃないかなと推察しているのですが、いかがなもんでしょうか。    

シークレットkuniBC裏大高山2010-3-22

大高山は群馬県境稜線トレイルの野反湖と赤石山との間にある標高2079mの知られざる秘峰です。全国的に知られていないので名山とは言い難くて、あえて上信国境の秘峰と紹介したいと思います。東西から立派な登山道が山頂まで通じていますが、実はこの山頂から派生する支尾根に大高山よりも標高の高い小ピークが存在します。登山道がないので積雪期にスキーで往復30分くらいで行って来れる場所です。名前がないので地図でさがさないとわからない場所ですが、魚野川源流をはさんで上信越の山々の素晴らしい展望が得られるところです。もう何度と訪れていますが、名前がないと実感がわかないので、勝手に裏大高山と呼んでいます。2010年3月以来久しく訪れていないので、再訪しておきたい場所です。 2010年3月22日 大高山へスキーツアー。昨年の晩秋、縦走して以来だ。大高山山頂で一休みしたら裏大高山まで足を伸ばしてみた。ウロコテレマークで軽快に小さなアップダウンをチョコっと滑ったり歩いたり。裏大高山頂からは、奥志賀の山々が魚野川の深い谷間を挟んで絶景である。じつは、裏大高山なんて名前は山名総覧に載ってません。なぜなら、勝手に付けた山名だから。これだけ景色が良いのに、山名がないのはイカンでしょ。 まずド迫力で目の前に聳える山は烏帽子岳2230mです。魚野川大渓谷に落ち込む断崖絶壁を真正面に見据えることが出来ます。 その左隣りに続く岩菅山連峰の最高峰2341mの裏岩菅山です。裏大高山から眺める裏岩菅山です。 烏帽子岳から今度は右に目をやると、奥の方に平べったい山容の存在感ある山が目につきます。これが苗場山2145mです。裏大高山からの苗場山は実にいい姿で眺められるのではないでしょうか。 さらに右に目を移すと純白に化粧してひと際目立っている白砂山2139メートルがわかります。さすが白砂山は、群馬長野新潟の3県境の山であり、まさに上信越の盟主の山として貫禄があります。 その白砂山と苗場山との間に目立ちませんが佐武流山2191mがわかります。佐武流山は白砂山稜線から眺めるのが最も迫力がありますが、ここからは信越国境稜線上の山々の中に埋もれてしまいそうです。 裏大高山で裏の景色を堪能し、大高山で表の景色を堪能した後、午後もすっかりまわったせいで、お彼岸らしいお日様でしっかり重くなった新雪を蹴散らしダウンヒル。 7月に開催される志賀野反山岳マラソンでは、1日でとんでもない人数のアスリートが大高山を通過するでしょうが、裏大高山の存在なんて誰も知らないし、興味を持たれることもないでしょう・・・