
群馬県境稜線トレイルの野反湖からカモシカ平を過ぎて大高山に向かう途中に1965mの小ピークがあります。ここにオッタテ峰という古い道標があるのですが、どうしてここがオッタテ峰という名前になったのかずっと疑問でしたが、その間違いの原因ではないかという手掛かりになる証拠が最近見つかりました。

2000年2月にダン沢の頭から赤石山へ縦走するスキーツアーの時に撮影されていた登山口の案内板の地図です。ここにはオッタテ峰が二つあります。しかも1880mピークにあるべきオッタテ峰の位置がダン沢の頭のところにあり、さらにオッタテ峰ではなくオッタテの峰となっています。この案内板は大高山登山口の馬止にありますが、2025年現在は老朽化で何が書いてあるかわからなくなっているので貴重な証拠写真です。

ところで、昭和48年12月20日発行の六合村誌という正式な文献をスキャンした写真を紹介します。六合村誌によるとオッタテ峰は小高山とダン沢の頭との間にある標高1880mの小ピークのことを指していることがしっかりと書かれています。オッタテ峰の位置がわかる写真も付いています。

本来オッタテ峰である山名がオッタテの峰になり、まったく違う場所の1965m峰がオッタテ峰となってしまったのは、どうしてなんでしょうか。案内板の地図を作った関係者の単なる間違いなんじゃないかなと推察しているのですが、いかがなもんでしょうか。
