今日は全国的に晴れの天気予報で、てんくらの山の天気もAランク。絶好のBC日和を信じての3月のシークレットkuniの縦走ツアーでした。ところが、天候が悪い時は難所となる峠越えでは、ほとんど視界不良のホワイトアウトでした。仕方なく安全なルートが確認できる場所までシールを剥がさずスキーアイゼンを付けて下りました。少し北風が強めな天気予報だったのですが、3月といえども気温が低いと雲が湧きやすいのかもしれません。

おかげでコースの軌道修正をしながら辿り着いた先には、パウダーパラダイスが迎えてくれました。高度を落としたのが正解で、ようやく素晴らしいパウダー斜面にありつくことが出来ました。

ゲストの皆さん、ここぞとばかり、まさに水を得た魚のようです。

最高の一本を楽しんだら、いつの間にかもうお昼の時間でした。ゆっくりランチの時間をとって午後の部へ。越えてきた峠の峰を振り返ると、まだ厚い雲の中に隠れていました。

ここから先には、3月のツアーらしい雪質の変化を感じながらのロングなツリーランコースが待っていました。ハードなクラストバーンが時には地雷のように待ち受けているところもありました。2月の時には素晴らしいディープパウダーが楽しめた壁には大きなクラックが幾筋も入ってたのには驚きました。最後は重量級のモナカ雪にも鍛えられました。

もうすぐお彼岸です。これからはどんどん暖かくなり日も長くなってきます。パウダーにはそう滅多に出逢えないでしょうが、バックカントリーエリアをどんどん広げてもっともっと楽しめる季節がやってきます。

バックカントリーの縦走ツアーの醍醐味は、無事成し遂げられた時の達成感と充実感です。午前中のホワイトアウトが白日夢だったかのように感じるほど、気が付いたらうららかな春の日だまりの中でツアー最後の登りに喘いでいました。

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