April 2025

利尻の初滑りの想い出2009-2-28

先日利尻からニシンが送られてきました。ニシンは春告魚とも呼ばれるそうですが、利尻で久しぶりに大漁だったそうです。 利尻の港が活況な様子を想像しながら、塩焼きや煮魚、鍋などいろいろな料理で楽しみました。 昨日は、にゅう麺のニシンそば風数の子付きでした。旬の山菜もいただきました。そして、初めて利尻を滑った2009年2月28日のことを想い出してみました・・・ 今や日本を代表するパウダーリゾートの聖地ニセコ上空を通過しました。次の日雪崩事故があった蝦夷富士(後方羊蹄山)がわかります。きっとたくさんのバックカントリースキーヤーが、我先にとパウダーを食ってるに違いありません。羽田から稚内への空路は一日一便で、スキーを持ち込んでいる客は私達だけ。利尻岳のパウダースノーに心躍ります・・・ 利尻行きのフェリーで地元のおじさんから、「あんた達何しに来た?」と聞かれびっくり。スキーしに来たと返したら、「たまにいるなぁ。」と納得してくれたのでちょっと安心。これでも海はいい方らしい。実はあまりの波の揺れように気分悪くて、先ほどまで船室で横になっていました。でも利尻島に近付いて島の姿が現れ始めたら酔ってなんかいられません。その神々しい姿に興奮して後部デッキに身を乗り出していたら、「あんたらみたいな人が事故するんだな。」と、またおじさんから脅されます。船が突然揺れると、簡単に手すりを乗り越えて極寒の海に投げ落とされるんだそうです。冬の利尻へやってくることは、なかなかアドベンチャーなことのようです。 やがてフェリーが鷲泊の港に入ると、波が穏やかになるとともに心が騒ぎ始めます。海抜0mからスキーが出来そうで、あの赤灯台の向こうにある斜面はなんて魅力的でしょう。日没まで2時間弱、あそこを滑るには十分な時間があります・・・

シークレットkuniBCガイド2025-4-28

24日のガイドから4日ぶりの芳ヶ平湿地群展望台です。暖かい晴れの日が続いているので雪融けもかなり進んでいますが、それでもまだなんとか雪渓をつないでツアーが出来そうです。 いろいろなパターンで今日のコースをいくつかイメージすることができました。でもかなり雪面は荒れてきているようで、気持ちよくターンできるかちょっと不安です。スピードの出し過ぎは禁物です。 渋峠スキー場の賑わいの音を背中に感じて、池の塔山2217mの山頂へシール登行で軽くハイクアップ。今のところ遠くの山も良く見えるので午前中は心配ないですが、天気予報だと午後遅く寒気が入って北海道は雪になる予報。ということは、この辺りも雨ではなく雪になりそうです。 午前中に2本、楽しく滑りました。お昼ご飯を食べて3本目のコースを前にして、冷たい風が吹き始めました。どうやら天気の変わり目です。 早めに切り上げて渋峠ホテルで休んでいたら、外は雪が舞い始めていました。 今日はベテランのゲレンデスキーヤーの方を初めてのバックカントリーにガイドさせていただきました。

六合の里山・松岩山トレッキングガイド探査2025-4-27

マタギ平から尾根道を登り始めると、すぐに白く輝くぐんま県境稜線トレイルの山々が樹林越しに目に飛び込んできました。 足元には小さな花が咲いているのを見つけました。クマの爪痕も生々しいのがありました。 1512mの山頂は樹林に囲まれていて、夏の頃はほとんど展望がきかないのですが、今の時期なら360度樹林越しに展望が利きます。樹林の切れ目からは野反峠や三壁山、サンビキ山、さらに烏帽子岳が圧倒的な存在感です。 ところで、松岩山に登ったら十二様と天狗岩に立ち寄ることをお勧めします。どちらも夏の時期に登っても素晴らしい展望が楽しめます。また十二様は、アズマシャクナゲの花が時期になると綺麗です。 天狗岩は正面に草津白根山が迫力の姿で眺められます。どちらか一つ立ち寄るとすれば、天狗岩でしょうか。 天狗岩からは白砂山稜線も素晴らしい眺めでした。 山里ではまだサクラの花が楽しめます。

白砂山BC偵察2020-4-11

いつの間にか5年前になってしまった2020年4月11日の白砂山BCです。大きな雪庇が発達しない年だったので、雪庇の崩壊やブロック雪崩などで稜線の雪はズタズタにならず綺麗なものです。 この時は中尾根の頭の左肩にアプローチできる通称タカンボウ尾根をルートにできました。登山道ルートのシラビソ尾根往復よりも快適にトレースできます。ただしタカンボウ尾根はハンノキ沢のスノーブリッジが頼りです。昨日の地蔵山までの偵察では、今年はもう時期が遅くてアプローチに使えませんでした。 正午過ぎ白砂山山頂到着。約4時間のコースタイムでした。白砂川の源頭斜面も綺麗な雪付きです。どこまでも滑って行きたい衝動にかられますが、3ターンで踏みとどまって下山。 群馬県側を上手にトラバースしながら堂岩山と中尾根の頭の鞍部を目指します。 こういう上り下りがあってエッジングも必要なトラバースルートこそ、ウロコ板の真骨頂です。 タカンボウ尾根も少し起伏のある尾根なので、こういった場面でもウロコ板は大活躍です。 2020年はスノーブリッジが最後の一つで残っていました。2025年の今年は、4月半ばになって暖かい日が続いたのであっという間に雪が融けてスノーブリッジも消えてしまったようです。 大雪の今年こそ、このようなスノーブリッジに期待していたのですが・・・

シークレットkuniBC偵察2025-4-25

4月23日に道路開通してまだ3日目ですが、どんどん雪融けが進んでいるのがわかります。野反湖の奥の大倉山や八十三山、堂岩山へのスキールートも雪が途切れるところが多くなり厳しそうです。ハンノキ沢の橋の雪は無くなりましたが、水量は雪代で多いです。 ハンノキ沢の右岸を少し遡って、上流のスノーブリッジの様子をダメもとで確認してみました。途中の雪も数か所途切れます。もっとも快適な中尾根の頭ルートを最後に登ったのは2020年4月11日が最後で、その時はハンノキ沢はもちろん、タカンボウ沢のスノーブリッジもかろうじて残っていて難なく取り付けました。 今回は、地蔵山へと続く尾根ルートを選んで登ることにしました。こちらもかつて良く登ったり滑ったりしたルートです。最初は笹薮の迷路でしたが、だんだん残雪が多くなってきて一安心です。 この辺りの森は、根上がりの木がいたるところにみられます。 ようやく小ピークを越えて、ふと顔を上げると、堂岩山が見えてきました。 午前11時半、地蔵山到着です。この時期の地蔵山は展望がなかなか良いです。 登山道のある堂岩山への尾根ルートにはしっかりとまだ雪があります。八十三山や大倉山も遠望できます。 ゆっくり山頂でお昼休憩した後、登山道ルートで下山しました。 途中細い雪庇の尾根なんかもありますが、北沢分岐辺りまで快適に滑り降りることが出来ました。 ただその後、ハンノキ沢までの急坂の区間はシートラで登山道を下りました。途中で家内が長年愛用していたキャノンのデジカメを気付かず落としてしまったようですが、もう後の祭りです。 この頃天気が急変。北風が強く吹き始めてみるみる白い霧の中に山の景色は包まれてしまいました。

シークレットkuniBC縦走ガイド2025-4-24

今年の冬季閉鎖解除されたばかりの志賀草津道路は、まだまだ残雪がたくさんありました。自転車利用で渋峠までアプローチして、厳冬期にツアーするいつものルートの逆移動で楽しく縦走することができました。 渋峠ホテルのウラヤマ、池ノ塔山からは北アルプスの山並みが一望でした。振り返れば岩菅連峰や苗場山、白砂山連峰までもこれまた一望です。 国道を横断する場所は高い雪の壁の場所が多いので要注意箇所です。上手く通過する場所を選定するのがコツです。また、これから日毎雪解けが進むので、雪が繋がらなくなります。ツアーが快適にできるのはGW前半までの短い期間でしょう。 お昼近くになってくると、気温がかなり上がってきて夏の暑さを感じました。日陰が恋しくなります。 雪の回廊で記念写真を撮ったりしている観光客はまばらでした。今日が平日だからというだけでなく、雪崩で通行できない箇所があって草津温泉ゲートの開通式が延期になったままだからでしょう。雪の回廊を上から覗きながら、すぐ下の好スロープを滑ります。 坊主山でゆっくりお昼休憩をとりました。残雪がまだら模様に美しいモザイクを作って、まさしく自然のアートです。 そして、お楽しみの最後の大斜面です。

いよいよグリーンシーズンスタート!お薦めのお散歩ツアー2025

標高1000mの六合の山里でもようやく桜が開花を始めました。ギョウジャニンニクの新芽やワサビの花も咲き始めました。 明日いよいよ志賀草津道路の開通日ですが、草津白根山頂付近で雪崩があって通行できない事態になったようです。草津温泉での明日の開通式は延期だそうです。 先週の月曜日に研修会でチャツボミゴケ公園の穴地獄まで久しぶりに訪れました。もうすっかり雪は融けて無くなっていました。相変わらず蛍光グリーンのチャツボミゴケが春の暖かい陽ざしを受けていつものようにきれいに輝いていました。 中之条町観光協会主催のお散歩ツアーはいよいよ4月26日からスタートです。お問い合わせ、お申込みはこちらからです。 野反湖とチャツボミゴケ公園散策ツアー |中之条町観光協会 芳ヶ平湿原とチャツボミゴケ公園散策ツアー |中之条町観光協会

シークレットkuniBCガイド2025-4-20

初夏のような陽気が続いて山里では桜の花が咲き始めています。雪融けもどんどん進んでいて、一昨日の下見から比べると雪がどんどん少なくなっているのがわかりました。今日は三壁山からエビ山へとつなぐバックカントリーならではのコースを楽しみました。でもこの雪融けの早さを目の前にすると、スノーブリッジが目当てのルートはそろそろ心配になってきます。 壁のような急坂が3回あるから三壁山ですが、これがなかなかきつい登りです。スキーアイゼンを付けたほうが楽に登れたかもです。でも高度を上げるごとに、眼下に素晴らしい野反湖の山々の景色が広がっていきます。 薄曇りの天気がちょうど良かったです。遠くの山々の景色も苗場山や白砂山などが眺められて十分楽しめました。 腰を下ろしてゆっくりと三壁山頂でお昼の時間をとりました。23日の道路開通を前にキャンプ場の方で忙しく駐車場の除雪作業をしている音も聞こえていましたが、お昼休みに入ったようで静かになっていました。今日のような春スキーは風が気持ち良くて最高です。 三壁山からはエビ山との間の沢に向かってスキー向きの尾根を滑り下りました。すでにスノーブリッジの崩壊は進んでいて、沢に近付くほど賑やかな沢音が大きくなってきました。 ここからは慎重なルーファイが必要です。そんな時、今まで見たことが無かった幻想的な小さな池を発見しました。もちろん地図にも載っていないしびっくりです。 きわどいルートでスノーブリッジのある沢床に滑り降りて、今度はエビ山目指して登り返します。根上がりのコメツガの古木が目につく森は、ずっと手つかずの自然である証でしょうか。ほとんど人の入らない原生林には霊気が感じられます。 午後1時半、予定通りエビの見晴らし台とうちゃこ。一昨日に偵察した時よりもやはり雪融けが進んでいることを実感します。 午後を周ってからさらに雪が緩んでスキーの滑りが鈍くなりましたが、それでも湖面に向かって気持ちよくシュプールを描いて滑りを楽しみました。 八間山をバックに湖畔でシーハイル!

シークレットkuniBC偵察2025-4-18

対岸のエビ山を眺めながら、どこをどう登って滑るかイメージしてみました。やはりいつものように、第2キャンプ場からエビの見晴らし台まで登山道通りハイクして、シラカバ渕へ急で開けた斜面を縫うように滑り降りるルートが楽しそうです。 今日もウロコ日和でした。細板なので軽快にハイクアップできました。ノートラックの魅力的な斜面を見下ろしながら、帰りのコースを吟味するのは楽しいです。 小一時間でエビの見晴らし台到着。向こうにエビ山本峰が見えて、その向こうには草津白根山です。 向きを左に向けると、堂岩山の右肩に白砂山も頭を覗かせていました。 ちょっと休んで、いよいよお楽しみのダウンヒルです。残念ながら昨日の至仏山同様引っかかる雪でした。でもノートラックのツリーランは楽しかったです。あっという間に湖畔まで滑り降りてしまいました。 今日は初夏のような陽気になりましたが、帰路道路のアスファルトを横断中の蛇くんと出逢いました。冬眠していた生き物も動き出し始めています。野反湖は4月23日午前10時にいよいよ山開きです。役場関係職員の皆さんが来て水道やトイレ施設の準備に忙しく動かれていました。野反湖登山案内センターの開所は6月からですが、ブログなどでは登山道等の情報発信をしていきたいと思います。GWは久しぶりに残雪の多い野反湖なので、登山道はほぼ雪渓の下に埋もれていてわかりにくいと思います。雪山初心者にとっては、道迷いや踏み抜き、滑落など様々な危険が待ち受けています。白砂山や三壁山などに登りに来られる登山者の方には、当分の間は雪山登山の心構えや装備で楽しんでもらいたいです。

尾瀬・至仏山BC偵察2025-4-17

明日18日午前10時からいよいよ戸倉から鳩待峠まで冬季道路閉鎖解除になります。津奈木橋近くまで来ると笠品川にはまだスノーブリッジがかろうじて残っていますが、今冬の大雪を物語っています。 鳩待峠では明日の開通を前に急ピッチで除雪作業をしていました。邪魔にならないように裏から至仏山の登山コースに周りましたが、至仏山がでっかく眺められる場所がありました。 前回12日に歩いた時はまだなかった新しい赤布がコース上にわかりやすく付けられていました。気温が今日も高いので、ウロコでも十分に歩けます。 小山沢田代付近でシールを剥がしてウロコにチェンジ。 小至仏山のトラバース入り口付近で植生保護の看板も設置されていました。雪が少ない年はこの辺りでもうハイマツや蛇紋岩の地肌が顔を出していますが、今春はまだまだ大丈夫そうです。 トラバースルートから外れて小至仏山の山頂に久しぶりに立ち寄ってみました。 午後12時半至仏山山頂。ムジナ沢を偵察する予定でしたが、ワル沢に変更。少し風が強いのでお昼ご飯は風の弱いところまで滑って食べることにしました。 前回のガイドからまた新たに山頂付近では積雪があったようで、ノートラックの大斜面を楽しめましたが、引っかかる雪質でちょっと手こずります。でも気分は最高で、お昼ご飯も忘れてどこまでも滑ってしまいました。 ワル沢の大斜面を見上げながらゆっくりお昼休憩をして帰路につきました。 明日から鳩待峠や至仏山は、大勢の登山者やスキーヤーで賑わうことでしょう。