May 2025

シーカヤック飛島横断(全漕行距離約75km)

2009年8月11~12日 1日目 なんとなく飛島へ引き寄せられた2009夏の海旅。いつも鳥海山スキーで山頂から日本海に浮かぶ飛島を眺めて、その度にカヤック漕いで行ってみたいなぁと思っていた。どこへ行っても混雑するお盆休みの限られた日数でさてどうしたものか・・・実は決行直前まで、事前の計画や準備がまったく出来ないで、行き当たりバッ旅な飛嶋横断でした。 離島の海旅はやっぱりフォールディングカヤックがいい。もし帰りの日に海が少しでも荒れたら、無理せず折り畳んでフェリーの手荷物にして戻ってくればいい。そう考えられると気が楽である。一人旅ならK1である。もうかなりくたびれてきているけど、これまでいろいろな島をこのK1で旅してきて信頼している。大海原に浮かんだら一心同体、まさに命を預ける唯一の相棒だ。朝の6時から急いで組み立てを初めて、なんとか8時前に出艇することが出来た。飛島はキャンプ禁止の島だけれど、いざというときのために、はたまた気が変わって陸沿いに男鹿半島を目指す旅に変更したとしてもいいように、キャンプ道具や2~3日分の水・食料も積んだ。 今日は飛島がはっきり見える。漕ぎ出した象潟の海は穏やかである。これから潮流や風の影響がどうなっていくか不安である。GPSで計った直線距離はぴったり30km。時速5~6kmで漕ぎ続ければ5~6時間でゴールできるはずである。沖合10kmくらいまで漕いだら、最終的に行くか戻るか判断しようと決める。そこで気象条件的に難しくないか、体力的に余裕があるかなどをチェックする必要がある。 シーカヤッキングの旅は、海を歩くようなものである。陸沿いを漕ぐときは少しずつでも景色が変わっていくけれど、島渡りでは1時間も漕いでようやく陸が小さくなったとか大きくなったとかわかるくらいだ。今日は視界がよいので、目標物をひたすら目指して漕ぎ続ける。ナビゲーションは楽である。デッキコンパスはほぼ西。GPSもちゃんとほぼ西を指している。もし視界がなかったら、デッキコンパスとGPSが強い味方となる。途中海上ですれ違った漁師さんのアドバイスでは、潮流は右から左に流れているという。どれくらいの強い流れかわからないので、気持ち右向きに進路を向ける。あとからGPSの軌跡を確かめてみると、なるほど前半部分で少し南に流されて、後半部分で意識的に修正していたことがわかった。 長距離のパドリングでは10kmをひと区切りとして漕ぐ。シーカヤックで10kmという距離感覚は、ロードバイクだと50kmだろうか。山スキーのシール登行だと、標高差300mの膝下ラッセル? いずれにせよ最初の10kmの距離感覚で飛嶋横断30kmの感覚をつかみたい。しかしパドリングは単調なものである。GPSの表示を観察していると、だいたい5~6回のパドリングで10mすすむ。計算すると50~60回で100m、500~600回で1kmである。30kmなら15000回から18000回のパドリングが必要というわけだ。だけど、パドリングの回数なんてすぐに飽きてしまって数えてられない。パドリングは力をうまく抜いて合理的に漕いでいると思っていても、疲労度に合わせてフォームが自然に変わってくる。パドリングに疲れてくると、パドルの引きよりも押しに頼りがちになってくる。これまで1日50km以上の距離は何度も漕いでいるので、今回の30kmに不安はないけれど、とにかくこの自分の腕だけが頼りである。 10km地点で気象条件に大きな変化もなく、体力的にも問題がないのでそのまま漕ぎ続ける。半分を過ぎた頃だろうか、右手彼方に白い小さな船影。新潟~北海道航路の大型フェリーである。この大海原で衝突する確率はかなり低いはずだけれど、それぞれの航路の対角線上で交わりそうな気がするから不思議だ。だんだん近付くにつれ、相手はなんといっても高速で航行しているのだから、みるみる彼方の前方を右から左へと通り過ぎていった。一応こちらも船舶には違いないので、相手の航行の邪魔にならないようマナー意識はある。もちろん大きな船優先である。といっても、こちらは豆粒の大きさだから気付いてもらっているのだろうか。 恵まれた気象条件の航海であった。振り返ると鳥海山が雲に隠されていたけれど、どっしりとあった。パドリング中は一度も振り返る余裕がなかった。ところで島に上陸後、すぐ一仕事しなくてはいけない。今宵の宿を見つけなければ。お盆休みなので簡単には見つけられない。しかし駆け込んだとある旅館のおかみさんは親切で、となりの民宿を気持ちよく紹介してくれた。 飛島まで距離30.6km。最高速7,7km。所要時間5時間50分。移動平均速度5,4km。途中パドルを休めて休憩したのは約9分。 2日目 飛島1周~秋田県象潟・象潟道の駅~象潟海水浴場 昨日は宿が決まった後にまたカヤックに乗り込み、島の無人の浜まで漕いでシュノーケリングをして遊んできた。対馬海流にさらされているからだろう、透明度が高い。それに、メジナや黒鯛の大きなのが泳いでいたりする。宿の夕食は海の幸三昧。たらふく飲んで食べて、潮風が気持ちいい2階の大きな座敷ですぐにゴロンである。持参した新田次郎の剣岳点の記は数ページもめくる力もなく尽きた・・・ 宿のおかみさんは気を利かせてくれて、朝食の用意を6時半にしてくれた。おかげで7時過ぎには出航できた。島を時計回りに1周してから横断することにする。 昨日と違って今日はやや風が強い。うねりが少しある。向かい風になるので島の裏側に回るのは少し辛い。飛島は、島の裏側に南の海のリーフのような浅瀬が広がっている。大回りをしようとしたつもりがこの浅瀬に迷い込んでしまい、途中でカヤックを降りて引っ張らなくてはならなかった。そんなこんなで時間を食ってしまい、もう一度ゆっくりシュノーケリングをしたいと考えていたけれど、そのまま横断することにした。 しかし、今日は天気がいまいちで、一番の目標になるはずの鳥海山は雲の中である。昨日の好条件と違い、完全にデッキコンパスとGPSによるナビゲーション航海となった。ほぼ東に進路を合わせて漕ぐ。30kmのパドリングの距離感覚はしっかり体が覚えている。突然海が荒れ始めたとしたときの最適な状況判断を冷静に想定しながら漕ぐ。 パドリング中に目を楽しませてくれたのは海鳥達がカヤックのまわりを飛び回ってくれたこと。小さなトビウオが海面を跳ねたこと。象潟の港に近付いた頃、漁船が進路上の前方にいた小さなカヤックの進路上を追い抜いていく時に、優しく減速してくれたこと。心が和んだ。 黙々と一人漕ぎ通した。ただそれだけなのに、なんという充実感。2009の夏の海旅は、いつもとひと味違う海旅だった、

2025第1回ラムサール芳ヶ平湿地群お散歩ツアー5-24

4月23日が開通式だったのが、その数日前に大きな雪崩が起こって冬季閉鎖のままだった志賀草津道路。5月22日午前8時にようやく時間規制付きで解除されました。万座温泉周りでBCツアーをしたときに見た雪一色の景色も、1ヶ月でガラリと初夏の風景に変わっていました。→ シークレットkuniBC縦走ガイド2025-4-24 – 山雨海風のウラヤマな日々2 渋峠のスキー場はまだ営業していて、駐車場は満車になるほどにぎわっていました。気温は6度で、今日は真冬のような寒さ。お昼はいつもの風さんでゆっくりお蕎麦ランチです。窓から眺める風さんの広いお庭には、色とりどりな花が咲いていて目を楽しませてくれています。クリンソウが咲いていて、お客さんが喜ばれていました。 午後はチャツボミゴケ公園へ。新緑の中に咲き乱れるレンゲツツジと新緑にチャツボミゴケの蛍光グリーが映えて、とても綺麗でした。 ハート形のチャツボミゴケを見つけました。わかるかな・・・

2025白砂山登山道トレッキングガイド偵察5-23

白砂山でも今年は残雪が多い年であることを実感しました。5月下旬頃には雪渓が見られないような登山道にも雪が分厚く残っていたり、いつも遅くまで雪渓が見られるところは6月いっぱいは残りそうなところもありました。 稜線では雪解け一番に花開く高山植物が綺麗に咲き誇っていました。オオカメノキやアズマシャクナゲやナエバキスミレ、タカネザクラ、コヨウラクツツジ、シラネアオイ、ミツバオウレン、ヒメイチゲなどです。 群馬県側に雪庇が大きく張り出す白砂山頂上直下の稜線では、雪が土壌を侵食する力のすさまじさを感じさせる痕がいくつも見られました。 白砂川源流の雪渓がこんなに大きく残っているのも初めての光景でした。 山頂から周りの高い山々を眺めてみても、まだまだ雪山ばかりです。苗場山から神楽峰はスキーが楽しそうです。 帰りは八間山周りのルートで歩いてきました。途中でミツバオウレンの可愛い花の群落に出逢い、疲れが少し癒されました。

2025四阿山トレッキングガイド偵察5-20

昨日の肌寒いくらいの天気から一転、今日は30度超えの夏のような暑さになる予報。登山道の残雪もかなり融けた頃を見計らって、四阿山を鳥居峠登山口から歩いてきました。 登りは花童子の宮跡コースを選びます。花童子の宮跡までにも石の祠が何か所も置かれているのを見つけましたが、山岳信仰の登山者がどんな様子でここを歩いたのか想像してみたくなります。 標高の低いところでも新緑はまだ始まったばかりです。オオカメノキの白い花が鮮やかだったのが、登るにしたがい蕾へと季節は逆戻りになっていきます。 古永井分岐で的岩コースから登ってくる登山道と合わさり、ガレ場の尾根の急坂を頑張ります。やがて四阿山山頂がはるか頭上に現れました。 この辺りから残雪が現れました。嬬恋清水前後の樹林帯には登山道を見失いそうになるくらいまだ残っていました。今日は気温が高いせいで、トレッキングシューズだけでも蹴り込めば足場がつくれるのでなんとか通過。木道の階段部分では踏み抜くので回避です。 菅平牧場からのコースと合流する山頂直下まで頑張れば、ようやく残雪地帯から解放されました。そして青空を仰ぎ見れば、もうすぐそこに標高2354mの山頂がありました。 しばらく休憩している間、先客の1グループ以外は誰も登って来ない静かな山頂でした。薄く霞がかかっていましたが、展望をゆっくり楽しむことが出来ました。 山頂には3つの立派な祠が置かれていて、それらは日本古来から続く山岳信仰の歴史を伝えるものです。戦国時代には真田氏からも信仰され祀られたそうです。 先に着いたグループの登山者は、根子岳から縦走してきたそうですが、四阿山への登り返しの樹林帯はけっこう残雪があったとのことです。大隙間の笹原の斜面にはわずかに雪が見られますが、日の当たらない樹林帯などはまだ残雪に要注意です。 前回の4月5日の頃は、まだまだ深い雪に覆われていた四阿山も、一か月半でこれだけ雪が無くなったのを見て季節の移り変わりの早さに驚きます。→シークレットagatsumaBC偵察2025-4-5 – 山雨海風のウラヤマな日々2 下山は古永井分岐から的岩コースを歩きました。こちらの方が上り下りが無いので花童子の宮跡コースよりも少し楽だし時間短縮です。

2025第2回ノゾリチャツお散歩ツアー5-19

1週間ぶりの野反湖ですが、かなり雪解けが進んでいる景色にびっくりです。今日は肌寒い天気でしたが、このところの雨や初夏の陽気のせいでしょうか。そしてシラネアオイも開花が始まっていました。これからたくさんの人に楽しんでもらえたらと思います。 シラネアオイを見た後、湖畔まで下りて散策も楽しみました。山にかかる霧のベールが幻想的です。湖を囲む岳樺の森の新緑はまだ始まっていませんが、いよいよこれから野反湖の風景は初夏へと移り変わっていきます。 チャツボミゴケ公園では、温泉沢沿いのレンゲツツジの花も1週間前よりもたくさん見られました。でもまだまだ見頃はこれからです。 雪崩で冬季閉鎖解除が遅れていた志賀草津道路も今日ようやく開通しました。でも当分の間は雪崩の監視をして危険が予想されるときは随時通行止めになるということです。こちらをガイドするラムお散歩ツアーが急遽開催不可になることがあり、そんな時はシラネアオイが楽しめるノゾリチャツツアーに変更させていただきます。

2025鳥海山BC偵察七高山5-16

麓の鳥海温泉郷に宿をとって、もう一日鳥海山を滑りました。ブナの新緑が今一番いい1年の中でもっとも命輝く季節に訪れることが出来てほんとにラッキーです。温泉のある山里にはもうほとんど残雪は見られませんが、宿の方の話では1階が埋まるほど積もるとのこと。まだまだ残雪たっぷりな鳥海山を仰ぎ見て、なるほどそうだろうなと合点がいきます。 朝ゆっくり過ごしたので歩き出しは午前10時近い時間でした。山頂付近に雲がずっとかかっていましたが、歩いている途中で時々とれて、昨日のようにコニーデの美しい姿を私たちに現してくれます。 今日は昨日と違うルートどりで七高山へ登りました。どんなルートで登ってもだいたい時間的には変わりませんが、急斜面の登りを避けたりできるのでそれぞれの登山者やスキーヤーによってルートの嗜好が違うようです。ただ霧に巻かれた時は迷路の中にいるようなものなので油断は禁物です。慣れてない人は竹竿でルートが示してある正規ルートが安心だと思います。 七高山山頂には午後12時39分到着。時々山頂部に雲がかかるので、昨日ほどの天気には恵まれませんでしたが、今シーズン最後の滑り納目になるかと思うと、今日のお天道様に感謝です。ところで、七高山山頂直下の雪の上に、人がとても持ち上げられない大きな岩が、今にも雪の上を転がり落ちそうな状態でポツンと一つあるのに気付きました。昨日はあったのかな? 下から知らずに登っていたのかと思うと、背筋が凍りました。下の写真の左に写っています。 すぐに下山。昨日と違う斜面を選びながら滑りました。 どの斜面もたくさんのスキーヤーやボーダーの滑った痕が残されていましたが、それでもまだまだシュプールのない斜面を見つけて大いに楽しませてもらいました。 鳥海山の植生はシークレットkuniの群馬の山と比べるとかなり違っていてなかなか興味深いです。また北アルプスの高山帯とも違います。そんな中でいつも感動するのが風や雪に耐え続けている岳樺の姿です。これほどのものは、白砂山稜線でもまだ出逢ったことが無いです。 そして帰り道、豊かな雪の恵みにも感動させられました。鳥海山のふもとの田んぼには水が張られ、いよいよ田植えが始まっていました。美しい日本の農村風景です。 こちらも、これからグリーンシーズンが忙しくなりそうです・・・

2025鳥海山BC偵察新山5-15

ブルーラインからの笙ケ岳BC偵察の翌日は、祓川口に周り七高山から新山往復コースを滑ってきました。昨日に続いて山日和な天気予報ですが、日中少し薄曇りな時間もありました。朝早くスタートして登りも楽しみながらゆっくり歩きました。 こちら側も例年より残雪が多いのに感動です。しかもこのところ気温が高めなので、雪もちょうどいい具合に朝から緩み始めています。スキーアイゼンで山頂まで問題なく登れました。 七高山に家内を残して一人で新山を往復してきます。その間ずっと新山上空を大きな鷹が舞っていたようです。こちらは山頂から見下ろせる壮大な景色ばかりに心を奪われていたのでまったく気付きませんでした。 昨日登った笙ケ岳方向の景色を眺めます。日本海に浮かぶ飛島の姿は、今日は少し霞の中でボンヤリでした。 写っているスキーヤーは私で、なるほど頭上には大きな鷹が舞っていました。イヌワシかな? 七高山に戻って、百宅口方向への大斜面をダウンヒル。 でも途中から左へと進路を変えながら、なるべく綺麗な斜面を選んで滑ります。先日落としたカメラが戻ってきたので、お互いの写真をかわりばんこに撮りながらの滑降です。 少し縦溝が出来ているところもありましたが、雪が柔らかいのでそれなりに楽しむことも出来ました。 いつの間にかもうお昼の時間だったので、藪の出た風の当たらない場所でランチ休憩。ゆっくり休んでいると、山頂から滑り降りてくる人、これから登っていく人などが次から次と確認できます。天気がいい日は平日でもたくさんの登山者やスキーヤーが訪れる人気の山だということがわかります。 帰りに久しぶりに法体の滝に寄ってみました。雪解けの季節だからでしょうか、すさまじい迫力で流れ落ちていました。

2025鳥海山BC偵察笙ヶ岳5-14

ブナの新緑が芽吹き始めた鳥海山の森は、長い冬のトンネルからようやく抜け出し喜びが満ち満ちているように感じます。大平山荘へと続くブルーラインの九十九折れから、こちらもようやく長いドライブの果てに辿り着いた安堵感と上天気に恵まれたBCへのはやる気持ちが激しく湧き起こってきます。スキーを付けて歩き始めたのはすでに11時過ぎ。今日はお手軽な笙ケ岳へ。 日中は平地で20度を軽く超える初夏の陽気。適度に緩んだザラメ雪は心がなぜかウキウキします。途中からシールを外してウロコモードで歩きます。雪渓は迷路のようなので、帰りのルートもしっかり把握しておく必要があります。それでも下山時は迷いやすいので、念のためにGPSでログをとっておくのが安心です。やがて笙ケ岳が頭を出し始めました。 そしてついに鳥海山も全貌を現してくれました。鍋森の向こうに鳥海湖が隠れています。そして扇子森から続く文珠岳から仏拝岳、行者岳の外輪山と一体となった新山が迫力です。 笙ケ岳から南折川へと落ち込む急斜面も、見た感じ途中にクラックが入っているところもなく、今日のコンディションなら安心して滑りが楽しめそうです。 その先には万助小屋がある明るい大きな谷が広がっていました。 笙ケ岳山頂では、たくさんのボーダーやスキーヤーがのんびり休んでいました。昼寝したいくらいの気持ちいい風が吹いていました。私たちもゆっくり休んで、笙ケ岳の帰りは、日本海に向かって滑ります。 今日笙ケ岳山頂から眺めた鳥海山は、いたるところに滑りたい斜面がたくさんあってほんと悩ましい山です。

2025第1回ノゾリチャツお散歩ツアー5-12

第1回ノゾリチャツお散歩ツアーは、最高の大空に恵まれました。最初に訪れた野反湖畔にはまだけっこうな雪渓が残っていました。気持ち良い初夏の風を全身で感じながらのんびりお散歩するのは楽しいです。 お昼は野の屋さんでお蕎麦ランチです。今は山菜シーズンなので、舞天盛でも半分山菜の天ぷらにしてくれるサービスがありました。フキノトウとタラッペでしたが、きっと日によっていろいろ変わるかもです。 午後チャツボミゴケ公園へ移動する山道では、ヤマツツジが咲き始めていました。今週末頃見頃になる感じでした。そして穴地獄では温泉沢のほとりのレンゲツツジが、ちらほら咲き始めていました。 穴地獄の裏の池ではクロサンショウウオの産卵も終わっていました。モリアオガエルの鳴き声も時々聞かれました。

野反湖トレッキングガイド偵察2025-5-10

もう2週間以上前に、地蔵山付近で落としたカメラを拾ってくれた方がいてビジターセンターに届けておいてくれました。偶然見たSNS投稿に自分のカメラが写っていて、さっそく引き取るために野反湖へ出かけてきました。そのついでに野反湖畔を少し歩いてきましたが、春の兆しをあちこちで発見できて楽しい散策でした。 残雪は例年よりかなり遅くまで残りそうです。これから咲き始める春一番の花たちは、雪解けと同時に次々と咲き始めていくことでしょう。 野反峠の展望台から湖畔に降りていく途中で、タカネザクラの蕾が膨らみ始めていました。明後日のお散歩ツアーの時にはいくつか開花してくれそうです。落葉松の新緑も天気のいい日が続けば、来週末くらいに楽しめそうです。 あいにく霧が巻いて野反湖の景色は楽しめませんでした。霧のベールの向こうで釣り師が竿を振る音だけが湖の静寂を割って聴こえてきます。 今日の野反湖の気温は10度以下でしょう。歩き出した時はダウンと手袋がないと寒いくらいでした。丸山の急坂を登って正一小屋が見える山頂まで来たら、ようやく体があったまってきました。 野反湖を一周する湖畔道には5月いっぱいくらいまで残雪が見られることでしょう。特に西側は山陰になるので、雪渓が完全になくなるのは、今年は6月になるかもしれませんね。まして野反湖を囲む八間山や三壁山などは、6月になっても残雪で登山道がわからなくなって道迷いしやすい状態かもなので、初心者の方は注意が必要です。