2025鳥海山BC偵察笙ヶ岳5-14
ブナの新緑が芽吹き始めた鳥海山の森は、長い冬のトンネルからようやく抜け出し喜びが満ち満ちているように感じます。大平山荘へと続くブルーラインの九十九折れから、こちらもようやく長いドライブの果てに辿り着いた安堵感と上天気に恵まれたBCへのはやる気持ちが激しく湧き起こってきます。スキーを付けて歩き始めたのはすでに11時過ぎ。今日はお手軽な笙ケ岳へ。 日中は平地で20度を軽く超える初夏の陽気。適度に緩んだザラメ雪は心がなぜかウキウキします。途中からシールを外してウロコモードで歩きます。雪渓は迷路のようなので、帰りのルートもしっかり把握しておく必要があります。それでも下山時は迷いやすいので、念のためにGPSでログをとっておくのが安心です。やがて笙ケ岳が頭を出し始めました。 そしてついに鳥海山も全貌を現してくれました。鍋森の向こうに鳥海湖が隠れています。そして扇子森から続く文珠岳から仏拝岳、行者岳の外輪山と一体となった新山が迫力です。 笙ケ岳から南折川へと落ち込む急斜面も、見た感じ途中にクラックが入っているところもなく、今日のコンディションなら安心して滑りが楽しめそうです。 その先には万助小屋がある明るい大きな谷が広がっていました。 笙ケ岳山頂では、たくさんのボーダーやスキーヤーがのんびり休んでいました。昼寝したいくらいの気持ちいい風が吹いていました。私たちもゆっくり休んで、笙ケ岳の帰りは、日本海に向かって滑ります。 今日笙ケ岳山頂から眺めた鳥海山は、いたるところに滑りたい斜面がたくさんあってほんと悩ましい山です。