
山田峠からいよいよ芳ヶ平湿地群のパノラマを右の車窓から見渡せるスカイラインコースです。中之条町の中央分水嶺碑と日本国道最高地点にある芳ヶ平湿地群展望台を通り過ぎて、標高2152mの渋峠まで窓からの眺めを楽しみます。あいにくところどころ雲が湧いていてスッキリとはいきませんでしたが、非日常の大自然の景色からきっと感じるものがあるはずです。いよいよ出発地点の渋峠に到着。7月なのに気温13度、連日猛暑の中で過ごしているので、バスを降りるなり中学生たちは高原の涼しさを肌で実感していました。

出発前にガイドの一人が水芭蕉の葉っぱで羽化しているトンボを発見してくれました。大自然のドラマをみんなで観察することが出来ました。この池ではモリアオガエルやクロサンショウウオなどの両生類が目当てでしたが、想定外な出逢いからネイチャーラーニングは始まりました。

昨日は激しい雷雨もあったようです。今日の芳ヶ平湿原は深い霧の中に包まれてしまいましたが、雷雨の心配がない天気予報になったので安心です。(写真は研修会の時のもので実際は何も見えませんでした。)登山道は6月の研修会の時に比べればずっと歩きやすいコンデョションでした。水溜りや小さな沢の流れのようなところもありましたが、男の子たちはむしろそんな登山道を遊園地のアトラクションで遊んでいるかのように喜んで歩いていました。

子供たちには目的意識をもってもらうことを事前学習でお話ししておきました。現地学習では、様々な自然を五感で感じながらなにかに気付いたり発見してもらったりできるように声掛けを工夫しました。火山が織りなす草津白根山と芳ヶ平湿原の絶景は深い霧のベールに包まれていましたが、目の前に現れるいろいろな高山植物の花や森の樹々の様子、鳥の鳴き声や火山ガスの噴き出す轟音など、芳ヶ平湿地群の大自然を子供らしい目線から鋭敏に感じながら歩いているようでした。

野営場でお弁当の時間にする頃、霧雨っぽい天気になりました。子供たちの元気な様子からコース変更や短縮するほどでもなく、昨年から始まったニホンジカの食害を防止する獣害ネットを見学するコースに予定通り立ち寄りました。これからニホンジカの食害から芳ヶ平湿地群の生態系を守りながらどう共生していくのか考える端緒としてガイドしました。途中オムスビ山のきょうだい松で記念写真を撮りました。オオシラビソの成長の早さに驚きます。

大平湿原の壊れかけた危険な橋は、前日に町の関係職員の方が補修をしてくださいました。おかげさまで安心して渡ることが出来ました。ありがとうございます。すべてにおいて実際に現地に訪れて感じてもらうことがネイチャーラーニングです。

7月の中学校の前に小学校のネイチャーラーニングが6月にありました。こちらはチャツボミゴケ公園から水池や大池を巡るコースを歩きました。池ではちょうどモリアオガエルが繁殖活動する時期だったので、たくさんの卵塊を観察することが出来ました。

6月のチャツボミゴケ公園にも様々なネイチャーラーニングの素材がたくさんあって、低学年から高学年までネイチャーラーニングのガイドがとても楽しい一日でした。

今年2025年は、ラムサール条約登録10周年の芳ヶ平湿地群ですが、記念行事として町主催の自然観察会が8月にあります。どんな自然や景色との出逢いをガイドできるかこれまた楽しみです。