谷川岳インフォメーションセンターは、雲が厚く小雨。今日の主催者や講師の方、参加者とともに谷川岳ヨッホ(ロープウェイ)乗り場まで徒歩。雨ということで他の登山客や観光客はほぼ皆無です。ロープーウェイに乗るのは、2015年以来だから10年ぶり?

その時の登山道の様子はほとんど記憶にないです。ただ谷川岳山頂から一の倉岳へと続く稜線は、蛇紋岩質の岩稜で滑りやすかったことは覚えています。

午前9時半、濃い霧とときおり激しくなる風雨の中を熊穴沢避難小屋まで歩きました。そして、登山道の荒廃の様子を診断しながら、最適な補修方法の知見を講師から説明を受けました。

登山道整備は,、整備箇所の地形や植生などの様子をしっかり見定め、荒廃した原因を適切に診断することが最初の一歩です。雨水による浸食や登山者の踏圧による被害、その他にも積雪による木道の崩壊などです。またそれらに付随して起こる登山者の新たな踏み荒らしは貴重な植生の裸地化を広げます。そんな中で雨水の流れが登山道を荒廃させる一番大きな原因であることから、簡単にできる水抜き作業の実演は、参加者にとってとても参考になったのではないかと思います。

熊穴沢避難小屋に11時半到着。小屋内で昼食をとって12:00下山開始。次回9月に開催予定のワークショップでは、数ヵ所をピックアップして実際に登山道整備を体験する計画だそうです。

晴れていれば谷川岳の雄大な景色が楽しめたのでしょうが、今回は、雨の日だったからこそ登山道を流れる雨水を実地検分出来ました。とても有意義な現地下見になったと思います。

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