
8月3日に町主催の芳ヶ平湿地群自然観察会が開催され、盛夏の芳ヶ平湿原を訪れることが出来ました。心配していた天気ですが、この時期としてはまずまずの夏空の下で雷雨の心配もなくラムサール湿地の大自然を満喫しました。前回訪れたのは7月11日だったので、湿原の景色もずいぶん変わっていました。

花や木々の自然が移ろいゆく姿を見ながら、季節の進み具合をしみじみと実感しながら歩くことができました。

標高2152mの塔の池ではモリアオガエルのオタマジャクシが浅瀬で日向ぼっこしている姿を観察しました。秋がやってくるのはもうすぐです。いったいどれだけのオタマジャクシがカエルになれるのでしょう?越冬して来年カエルになる個体もいるかもしれません。

渋峠からダマシ平を経て湿原が見下ろせる場所を歩くころから、不気味な轟音が聴こえてきました。風向きの影響でいつもより大きな音で聞こえるなと思っていましたが、それが翌日の噴火警戒情報1から2へのレベルアップと関係しているとは夢にも思わなかったです。

芳ヶ平湿原はまさに夏色に輝いていました。ワタスゲはまだ少し綿毛を残しているものもあって、7月の頃の面影も感じられました。

木道沿いに繁茂するヨシは、7月7日の時には目立たなかったのに、今はもう中学生くらいに成長していました。ヨシが朝露に濡れていると全身びっしょりになってしまうのですが、今日はカラッとした夏空のおかげで乾いていて快適に歩けました。

新しい噴火情報を知ったのは翌日8月4日の朝ですが、午前5時に正式に発令されたようです。しばらくの間火山活動が静穏な状態が続いていましたが、これでまた志賀草津道路が通行止めになります。気軽に渋峠まで行けないので困ったものです。

ただし、渋峠から芳ヶ平湿原の往復やチャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原を往復するコースの登山道は規制の範囲外なので、これから秋色に染まる芳ヶ平湿原に訪れることはできます。芳ヶ平湿原は湯釜火口に近いので、訪れた際には突然の小噴火に注意が必要です。