第16回ノゾリチャツお散歩ツアー2025-8-7
ラムお散歩ツアーで涼しい志賀高原ルートを楽しみにしていたゲストさん達でしたが、草津白根山の噴火警戒レベルが2に上がったことでツアーを変更されてノゾリチャツツアーになりました。(注意:ラムお散歩ツアーは催行不可というわけではなく、殺生ゲートまでなら通行できるので武具脱池の散策や風さんのお蕎麦ランチなどを楽しむことはできます。噴火警戒レベルが1に戻れば、芳ヶ平湿地群展望台や渋峠までの通常コースです。) 猛暑続きの毎日でしたが、今日は珍しく朝から本降りの雨です。野反峠に着く頃少し弱くなってきたので、傘をさして湖畔まで降りてみました。雨の雫に濡れた岳樺の森の景色や色とりどりの花々の美しさにゲストさん達は感動されていました。 道の駅六合の食堂しらすなでお昼休憩をして午後はチャツボミゴケ公園へ。このところの猛暑続きはチャツボミゴケの生態にも大きな変化をもたらしていることがわかりとても興味深いです。昨年の8月の今頃もたしか同じように茶色になっているチャツボミゴケが多かったことを思い出します。 上の写真は今回の様子ですが、下の写真は1年前の2024年8月14日の様子です。数年以上前の8月は真逆の年もあったので、8月は毎年このように同じ状態になるとは言えませんが、今年は昨年と同じ感じです。 というのも下の写真は2017年8月2日のチャツボミゴケの生態の様子です。鮮やかなチャツボミゴケの蛍光グリーンに感動した思い出があります。 下の写真も同じ2017年8月2日の穴地獄です。8月でもこのような年もあったのです。これまで毎年チャツボミゴケの生態を観察していると、8月の暑い時期だから茶色になるというような、短絡的だったり断言的な説明はできないと感じます。 今年のチャツボミゴケはこれからどうなっていくのでしょう?下の写真は2024年9月2日の穴地獄です。変化している様子がはっきりわかります。 さらに10月10日の穴地獄です。ますます緑色が増えているのがはっきりと確認できます。 さらに11月8日の穴地獄です。紅葉とのコントラストも鮮やかで素晴らしい季節になります。葉っぱが落ちて岳樺の幹の色やススキの穂も映えます。 チャツボミゴケ公園は11月30日まで開園していますが、最後の日はどうだったでしょう。雪が少し降って周りが雪化粧しました。下の写真は、2024年11月30日の穴地獄ですが、最後は見事なチャツボミゴケグリーンで締めくくってくれました。今年もこれから11月30日のシーズン最後の日まで、興味深いチャツボミゴケの神秘的な生態を観察していきたいです。 まだまだこれからたくさんチャツボミゴケ公園のガイドが予定されていますが、ゲストの皆さんにはそんなチャツボミゴケのリアルな生態を前にしながら、バイオミネラリゼーションのことや群馬鉄山の歴史、ラムサール条約にまつわる話など、いろいろな興味深いことをガイドしながらツアーを楽しんでもらいます。 どんな時でも、ゲストさん一人ひとりにとって、チャツボミゴケとの最高の出逢いを作ることができれば、ガイドとしてこれ以上の喜びはありません。最後の1枚は、2017年10月18日の穴地獄です。黄色い紅葉の葉っぱは、ウリハダカエデです。素敵でしょ。