
朝霧に濡れる稜線は、露でお花畑がいっそう輝やきを増して、特別に美しいと感じる時間です。マルバダケブキやハクサンフウロ、ハコネギク、ホツツジ、ハクサンオミナエシ、リンドウ、エゾシオガマ、タテヤマウツボグサ、ホソバコゴメグサ、キオン、アキノキリンソウ、コメツツジ、コイチヨウラン、ミヤマコウゾリナ、イタドリ、オトギリソウ、ジョウシュウオニアザミなどが咲き誇っていました。

日が高くなり霧が晴れてくると、たくさんの蝶が舞い始めました。盛んに花の蜜を求める蝶たちのなぜか愛らしい姿は、稜線に花が咲き乱れるこの時期だからこその情景です。クジャクチョウやベニヒカゲ、キアゲハたちが競うように蜜のある花を選んでいるようでした。

そして野反湖のヨツバヒヨドリには昨年あたりからさっぱり飛んでこなくなったアサギマダラも、ここではいくつも気持ちよさそうに稜線の風の中で舞っていました。

日の当たらない特別な場所にひっそりと咲くコイチヨウランは、花好きであればきっと見つけられて幸せな気分にさせてくれることでしょう。

秋を感じさせてくれる熟し始めた実もありました。ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、オオカメノキ、ツバメオモト、ミツバオウレン、スノキ、コケモモ、クロマメノキなどです。

山の日3連休は初日だけが登山日和で、最終日の山の日もあいにくの雨でした。これからお盆にかけて晴れの日が続きそうなので、今日は平日に関わらず白砂山山頂は登山者で賑わったようです。

そして、大きなザックを背覆った登山者はぐんま稜線トレイルの縦走登山者だと一目でわかります。今回は白砂山稜線上で、平標山から鳥居峠に向かう縦走登山者と志賀高原から三国峠に向かう縦走登山者の二人の方と出逢えました。

アキアカネが乱舞する白砂山山頂では、夏山らしいのどかな時間が流れていました・・・