2025

中之条町・嵩山トレッキングガイド2025-5-5

山と高原地図浅間山の2025年度版から吾妻の山のコース紹介が新しく加わり、この嵩山ももちろん掲載されています。毎年5月5日の子供の日に嵩山祭りが盛大に開催されているということで、どんな様子か楽しみにしてやってきました。駐車場は大変混雑するということで、お隣の中之条ガーデンズからE-MTBでのどかな山里の新緑を楽しみながら正面に聳える嵩山へ。 嵩山登山口になる道の駅嵩山に近付くと、親都神社の祭典が始まっているようで、道の駅内にはいろいろなキッチンカーも立ち並び、これからいよいよたくさんの来場者で賑やかに盛り上がり始めた雰囲気が伝わってきました。観光協会の方も忙しく動かれていました。 今回は東登山道からスタート。チゴユリやジュウニヒトエの花が道脇にたくさん咲いていて和ませてくれます。途中から大天狗に行かず胎内岩コースに入りました。ここにも鎖場が待ち受けています。 そしてここを通過できるかどうか試されます。もし通過できない人は潔くあきらめて回り道コースを歩きましょう。ほどなく小天狗へと続く山頂部の稜線に上がると、あちらこちらでファミリーやグループ登山者の賑やかな話し声が聴こえてきます。まずは烏帽子岩と五郎岩コースへ。 新緑が始まったばかりの森の小道は、ヤマツツジやミツバツツジがちょうど見頃で目を楽しませてくれます。こちらのコースは登山者は誰も来なくて静かだったので、五郎岩でゆっくりとお昼休憩にしました。 昼食後、五郎岩から仰ぎ見た大天狗へ登りました。さすがにこちらは次から次へとたくさんの登山者が登るので、小さな山頂は順番待ちもあります。今日の子供の日は小さな子供たちもファミリー登山で登りに来ていて、キャッキャキャッキャと本当に賑やかで楽しそうでした。 大天狗の後、中天狗を周って小天狗へ。最後の見納めに小天狗から吾妻の景色を見渡します。まだ白い山並みの白砂山から上の倉山にかけての群馬県境稜線の山々は、上杉氏が支配する越後の国との境です。 左に目をやると吾妻谷の景色が広がります。さらに奥には浅間山があり、その向こう側は真田氏の居城、上田城のある信濃の国です。 道の駅嵩山には、無料で観覧できる忍者資料館がありました。吾妻には他にも忍者が活躍した山城のある里山がいくつもありますが、これらの山に登って戦国時代の忍者が見た山頂からの景色に思いを馳せてみるのも楽しいです。 トレッキングコース探査・嵩山2024-5-21 – 山雨海風のウラヤマな日々2

ガラン沢・惣吉地蔵偵察2025-5-4

ガラン沢の入渓アプローチルートとして利用価値のある惣吉地蔵コースを偵察してきました。歩く人が少ないので登山道の崩壊も年々進み、かなり一般的には険しいルートです。キノコ沢の標識からもわかるように、クマさんの気配も濃いです。 キノコ沢を渡ると右岸を少し高巻くように道がついていて、まずここが滑落注意です。さらに進むとまた小さな沢をまたぐのですが、ここはぬかるみが深くて高巻きたくなります。今回はまだ条件が良く道なりに通過しましたが、雨天時はいやらしい場所です。 クマさんの落とし物もありました。1週間くらいたっている感じだったのでちょっと安心しました。今の時期は見通しがいいのでクマの気配も察知しやすいですが、これから森の木々の緑が濃くなっていく季節はクマさんに遭わないように注意が必要です。 馬止から1時間ほどで惣吉地蔵に着きました。大きな岩に守られるように古い地蔵と白い犬の石像が祀られています。 大正5年冬、猟師の惣吉さんは熊打ちでガラン谷に入りましたが、岩場で誤って転落骨折。動けなくなったことを悲観して自ら銃で命を絶ったそうですが、そばにいた愛犬が主人の死を知らせるがごとく村へ戻ったそうです。そして主人の惣吉のもとへ村人たちを導いたということです。 この辺りからいよいよガラン沢も切り立った壁のような断崖が両岸に深く刻まれるようになります。遠くに見える白い峰は赤石山のようです。眼下には雪代でにぎやかな流れの音が響くガラン沢も木々の間から垣間見えます。 秋の頃、何度かガラン沢温泉まで沢登りしたことを思い出します。また2003年10月終わりの頃、横手裏の沢まで沢登りして芳ヶ平へ抜けたこともありました。 ゆっくりお昼休憩した後、下山しようと立ち上がると何やら古い標識が落ちているのを発見しました。ガラン沢を下降してくる人が迷わないようにこんなプレートも設置されていたようです。ここから上流にそういえばピーコック碑も大きな岩に設置されているから、それもたまには見に来る人がいたのかもしれません。 往路を戻る帰り道、まだ新緑が始まったばかりの森の中をのんびり春の息吹を感じながら歩きました。 追記 ガラン沢を遡る 魔の谷ガラン沢と呼ばれているが、実際はそれほどの悪渓ではない。秋晴れの1日、志賀の稜線目指しての沢歩きは爽快だった。特に上のガランの景色はなかなかのものだった・・・ 惣吉地蔵を過ぎガラン沢に降りたって、フェルト靴に履き替える。紅葉も盛りを過ぎ、沢底の空気は冷たくどんよりしている。私たちより先に一人、沢を歩いている人の濡れた足跡があった。どうやら湯ノ沢の温泉を目指しているらしいことを確認し、本流を遡る。今度は熊の足跡を発見。ガラン沢は昔から熊の猟場として有名なだけに、ここまでにも熊の糞はたくさん見かけてきたが、沢の砂地に足跡を見つけたときはちょっとあわてた。ガラン沢には岩穴が多い。こういうところには、夏の暑い日など熊が涼んでいるから気を付けた方がいいと、後になって聞いた。ピーコック碑を過ぎると、だんだんと巨岩が現れてくる。この先を歩くのは初めてだ。ルートはわかりやすい。ただ、水に濡れるのが嫌だから、ついつい飛び石できそうなところを探して、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。巨岩の隙間をよじ登り、ガレ場をびくびくとトラバる。高巻きだなと思ってよじ登ったところには必ず古い残置ロープがぶら下がっていて、ド迫力の上のガランも難なく越した。岩小屋の前でお茶にした。 振り返ると一つ石が眺められた。春スキーシーズン、小高山の帰路に一つ石の山頂からこの上のガランを眺めた自分を懐かしく思い出す。宮手沢、白沢、白水沢、草沢、鉢沢と分けながら、本流をのんびり歩いた。横手裏沢の頃、日は足早に傾き、遙かに横手山の樹氷が寒々と眺められる。日がとっぷりと暮れ、ようやく芳ヶ平の小屋に辿り着いた。(2003年10月28日 馬止登山口~惣吉地蔵~上のガラン~横手裏沢~中電歩道~芳ヶ平ヒュッテ)

ノゾリチャツお散歩ツアー下見2025-5-3

昨日の雨は高いところで雪だったようです。別名富士見峠の野反峠から新雪を纏った浅間山が眺められました。今日は、来週末のお散歩ツアーの下見です。やはり今年は残雪が多いです。一週間後もまだ散歩道には雪がいたるところに残っているでしょう。 もし湖畔まで下りるなら、参加するゲストの方にはトレッキングシューズでないとガイド出来ない感じです。野反湖でも昨日の雨は雪に変わった時間もあったようです。 さすがに湖面の氷はほとんど融けて、湖畔には釣り人の姿もちらほらと見えました。帰り道はまだまだスキーが楽しめそうな正一ゲレンデの残雪を登り上げました。 お散歩コースでショウジョウバカマやヒメイチゲ、キジムシロ、スミレなどの花を期待していましたが、まだ一つも見つかりませんでした。でも、これはニッコウキスゲの新芽かな。雪解けと同時にこれから春の息吹がますます勢いを増していきそうです。 エビ山と三壁山の残雪が消えるまで、今年は5月いっぱいはかかることでしょう。 野反湖キャンプ場の第2キャンプ場には、雪の中に色鮮やかなテントが小さく一つ見えました。5月1日から営業開始しているそうです。長野原草津口からの路線バスも5月1日から一日3本運行しています。

尾瀬・燧ケ岳BC偵察2025-5-2

会津駒ケ岳BCの翌日の天気は下り坂。関東地方では大雨の予報がでていました。早朝はまだ曇り空だったので、空模様を伺いつつ燧ケ岳を目指します。七入から御池までの道路は昨日午後2時に開通したばかりで、御池の駐車場には車が数台のみ。でも昨年と違って雪の壁の高さがすごいです。駐車場の除雪も完全に終わっていないままのオープンという感じです。早々に準備してシール登行でスタート。 すぐに燧ケ岳に登る登山者のためのゲートのようになった岳樺のオブジェを発見。豪雪に耐えることが出来る岳樺のたくましさが伝わってくる作品です。 最初の壁はスキーアイゼンを装着してスピーディーにハイクアップ。古いシュプールやトレースの中にクマさんの足跡も混じっていてドキッとさせられます。二つ目の壁は急なのでツボ足の方がいいかなと思いながら、結局スキーアイゼンで登れました。熊沢田代に立つと前方に燧ケ岳が初めて姿を現します。 まだ山頂にガスもかからず綺麗に眺められたので、これはひょっとして山頂まで行けるかなと期待が高まります。ここまで1時間半。あと1時間もあれば山頂に立てそうです。 天気が崩れる兆候が現れたらすぐに下山というつもりで黙々とハイクアップ。三つ目の壁の頂上直下、2200m付近で山頂にガスがかかり始めました。いつの間にか冷たい風が強く吹いていました。頂上までもうすぐですが潔くあきらめ滑降モードに切り替えました。硬いバーンをひと滑りして振り返ると、山頂のガスはみるみる濃くなり、山を包み始めました。 熊沢田代まで滑り降りて来て、ようやくひと心地付けました。振り返ると判断は正しかったようです。昨年は熊沢田代からの登り返しは一部木道を歩かなければなりませんでしたが、今年はまだまだ厚い雪の下です。ウロコの機動力が発揮できました。 広沢田代への急斜面は雪が硬く慎重に滑りました。昨日の会津駒ケ岳の柔らかい雪と1日違いでここまで変わるとは。下山後雨がぽつぽつと落ちてきました。 午前7時50分下山。わずか2時間半の燧ケ岳BCでした。昨日会津駒ケ岳から眺めた燧ケ岳の残雪の様子だと、群馬県側からもまだアプローチできそうです。

会津駒ケ岳BC偵察2025-5-1

昨年は残雪が少なすぎて燧ケ岳を滑るのがやっとという感じでした。今年は残雪が多いということで期待してやってきました。2年ぶりの会津駒ケ岳です。林道にもまだ残雪が半分くらいありました。登山道に入って30分くらいシートラでしたが、2年前に比べたらだいぶん下からシール登行にチェンジ出来ました。 高度を上げるとやがて左手に燧ケ岳が見えてきます。さらに登り上げると目指す会津駒ケ岳が右手前方にどっしりと現れます。 これまで身軽な登山者たちにたくさん抜かれましたが、下山する登山者にもたくさんすれ違いました。駒の小屋泊まりの人達のようで、春山も人気の山のようです。 お昼前にようやく会津駒ケ岳山頂に立てました。半月前に至仏山頂からこちらの山々を眺めたことを思い出します。至仏山もまだ真っ白けでした。そして2年前に歩いた中門岳への長い稜線。たっぷりと雪を纏った様子などを見ると今年の大雪が納得できます。 御神楽沢源頭斜面の新雪は斜面の向きが良いのか、気温が上がってもまだパウダーの面影を残していました。ノートラックのバーンに10ターンほど至福な気分でシュプールを描くことが出来ました。 今日は大戸沢岳や三岩岳へと続く稜線の様子も見てみたいと思っていたので、まだ時間もあるし軽荷で往復してくることに。大戸沢岳までは下りベースで楽ちんです。春の暖かい陽射しを浴びての稜線漫歩はほんと楽しいです。三岩岳までさらに足を延ばすとさらに1時間半余計にかかりそうなので、今日はここまで。山頂から下ノ沢源頭斜面がまだ綺麗に残っているのでほんのひと滑り。 さすがに豪雪地の稜線の雪庇の出来方は違います。沢も雪崩で磨かれて美しい漏斗状の姿で見下ろせます。厳冬期のパウダーはかなり魅力的でしょうが、雪崩が起きれば規模もとんでもなく大きそうです。 再び会津駒ケ岳山頂に戻って、ちょうど正午。ゆっくりお昼休憩をとってから下山しました。 源六沢源頭斜面は先日の雪でリセットされ、ノートラックの綺麗な斜面に自由自在なテレマークのシュプールが描けました。 明日は天気が崩れる予報です。

利尻の初滑りの想い出2009-2-28

先日利尻からニシンが送られてきました。ニシンは春告魚とも呼ばれるそうですが、利尻で久しぶりに大漁だったそうです。 利尻の港が活況な様子を想像しながら、塩焼きや煮魚、鍋などいろいろな料理で楽しみました。 昨日は、にゅう麺のニシンそば風数の子付きでした。旬の山菜もいただきました。そして、初めて利尻を滑った2009年2月28日のことを想い出してみました・・・ 今や日本を代表するパウダーリゾートの聖地ニセコ上空を通過しました。次の日雪崩事故があった蝦夷富士(後方羊蹄山)がわかります。きっとたくさんのバックカントリースキーヤーが、我先にとパウダーを食ってるに違いありません。羽田から稚内への空路は一日一便で、スキーを持ち込んでいる客は私達だけ。利尻岳のパウダースノーに心躍ります・・・ 利尻行きのフェリーで地元のおじさんから、「あんた達何しに来た?」と聞かれびっくり。スキーしに来たと返したら、「たまにいるなぁ。」と納得してくれたのでちょっと安心。これでも海はいい方らしい。実はあまりの波の揺れように気分悪くて、先ほどまで船室で横になっていました。でも利尻島に近付いて島の姿が現れ始めたら酔ってなんかいられません。その神々しい姿に興奮して後部デッキに身を乗り出していたら、「あんたらみたいな人が事故するんだな。」と、またおじさんから脅されます。船が突然揺れると、簡単に手すりを乗り越えて極寒の海に投げ落とされるんだそうです。冬の利尻へやってくることは、なかなかアドベンチャーなことのようです。 やがてフェリーが鷲泊の港に入ると、波が穏やかになるとともに心が騒ぎ始めます。海抜0mからスキーが出来そうで、あの赤灯台の向こうにある斜面はなんて魅力的でしょう。日没まで2時間弱、あそこを滑るには十分な時間があります・・・

シークレットkuniBCガイド2025-4-28

24日のガイドから4日ぶりの芳ヶ平湿地群展望台です。暖かい晴れの日が続いているので雪融けもかなり進んでいますが、それでもまだなんとか雪渓をつないでツアーが出来そうです。 いろいろなパターンで今日のコースをいくつかイメージすることができました。でもかなり雪面は荒れてきているようで、気持ちよくターンできるかちょっと不安です。スピードの出し過ぎは禁物です。 渋峠スキー場の賑わいの音を背中に感じて、池の塔山2217mの山頂へシール登行で軽くハイクアップ。今のところ遠くの山も良く見えるので午前中は心配ないですが、天気予報だと午後遅く寒気が入って北海道は雪になる予報。ということは、この辺りも雨ではなく雪になりそうです。 午前中に2本、楽しく滑りました。お昼ご飯を食べて3本目のコースを前にして、冷たい風が吹き始めました。どうやら天気の変わり目です。 早めに切り上げて渋峠ホテルで休んでいたら、外は雪が舞い始めていました。 今日はベテランのゲレンデスキーヤーの方を初めてのバックカントリーにガイドさせていただきました。

六合の里山・松岩山トレッキングガイド探査2025-4-27

マタギ平から尾根道を登り始めると、すぐに白く輝くぐんま県境稜線トレイルの山々が樹林越しに目に飛び込んできました。 足元には小さな花が咲いているのを見つけました。クマの爪痕も生々しいのがありました。 1512mの山頂は樹林に囲まれていて、夏の頃はほとんど展望がきかないのですが、今の時期なら360度樹林越しに展望が利きます。樹林の切れ目からは野反峠や三壁山、サンビキ山、さらに烏帽子岳が圧倒的な存在感です。 ところで、松岩山に登ったら十二様と天狗岩に立ち寄ることをお勧めします。どちらも夏の時期に登っても素晴らしい展望が楽しめます。また十二様は、アズマシャクナゲの花が時期になると綺麗です。 天狗岩は正面に草津白根山が迫力の姿で眺められます。どちらか一つ立ち寄るとすれば、天狗岩でしょうか。 天狗岩からは白砂山稜線も素晴らしい眺めでした。 山里ではまだサクラの花が楽しめます。

白砂山BC偵察2020-4-11

いつの間にか5年前になってしまった2020年4月11日の白砂山BCです。大きな雪庇が発達しない年だったので、雪庇の崩壊やブロック雪崩などで稜線の雪はズタズタにならず綺麗なものです。 この時は中尾根の頭の左肩にアプローチできる通称タカンボウ尾根をルートにできました。登山道ルートのシラビソ尾根往復よりも快適にトレースできます。ただしタカンボウ尾根はハンノキ沢のスノーブリッジが頼りです。昨日の地蔵山までの偵察では、今年はもう時期が遅くてアプローチに使えませんでした。 正午過ぎ白砂山山頂到着。約4時間のコースタイムでした。白砂川の源頭斜面も綺麗な雪付きです。どこまでも滑って行きたい衝動にかられますが、3ターンで踏みとどまって下山。 群馬県側を上手にトラバースしながら堂岩山と中尾根の頭の鞍部を目指します。 こういう上り下りがあってエッジングも必要なトラバースルートこそ、ウロコ板の真骨頂です。 タカンボウ尾根も少し起伏のある尾根なので、こういった場面でもウロコ板は大活躍です。 2020年はスノーブリッジが最後の一つで残っていました。2025年の今年は、4月半ばになって暖かい日が続いたのであっという間に雪が融けてスノーブリッジも消えてしまったようです。 大雪の今年こそ、このようなスノーブリッジに期待していたのですが・・・

シークレットkuniBC偵察2025-4-25

4月23日に道路開通してまだ3日目ですが、どんどん雪融けが進んでいるのがわかります。野反湖の奥の大倉山や八十三山、堂岩山へのスキールートも雪が途切れるところが多くなり厳しそうです。ハンノキ沢の橋の雪は無くなりましたが、水量は雪代で多いです。 ハンノキ沢の右岸を少し遡って、上流のスノーブリッジの様子をダメもとで確認してみました。途中の雪も数か所途切れます。もっとも快適な中尾根の頭ルートを最後に登ったのは2020年4月11日が最後で、その時はハンノキ沢はもちろん、タカンボウ沢のスノーブリッジもかろうじて残っていて難なく取り付けました。 今回は、地蔵山へと続く尾根ルートを選んで登ることにしました。こちらもかつて良く登ったり滑ったりしたルートです。最初は笹薮の迷路でしたが、だんだん残雪が多くなってきて一安心です。 この辺りの森は、根上がりの木がいたるところにみられます。 ようやく小ピークを越えて、ふと顔を上げると、堂岩山が見えてきました。 午前11時半、地蔵山到着です。この時期の地蔵山は展望がなかなか良いです。 登山道のある堂岩山への尾根ルートにはしっかりとまだ雪があります。八十三山や大倉山も遠望できます。 ゆっくり山頂でお昼休憩した後、登山道ルートで下山しました。 途中細い雪庇の尾根なんかもありますが、北沢分岐辺りまで快適に滑り降りることが出来ました。 ただその後、ハンノキ沢までの急坂の区間はシートラで登山道を下りました。途中で家内が長年愛用していたキャノンのデジカメを気付かず落としてしまったようですが、もう後の祭りです。 この頃天気が急変。北風が強く吹き始めてみるみる白い霧の中に山の景色は包まれてしまいました。