偵察

シークレットkuniBC偵察裏大高山2025-2-27

いよいよ2月終盤になって春の陽気で雪質はパウダースノーとはほど多いクラストに変化していました。雪庇が張り出したブロック雪崩や新雪表層雪崩を恐れていたトラバース区間も心配するほどではなかったです。 むしろ雪が締まってスピーディーに行動することができました。予定より早く4時間かからず大高山山頂にとうちゃこ。ちょっと休憩して裏大高山まで足を延ばすことも出来ました。 天狗平午前10時41分通過。天狗平は別名細野平とか御殿平とか呼ばれていますが、源義仲の落人伝説があります。家臣細野御殿の介が義仲の子を身籠った姫をこんな山奥まで連れ、逃げ延びてしばらくの間隠遁していたというものです。 午前11時14分、天狗平を過ぎて稜線に取りついて標高を上げると、オッタテ峰の向こうに横手山が目に入ってきました。 午前11時39分、大高山山頂直下。巨大な雪庇が崩れて小さい規模ですが全層雪崩の兆候が見られました。 裏大高山には午後12時35分とうちゃこ。苗場山は雲の隠れていましたが、白砂山や岩菅山連峰は眺めることができました。久しぶりに来ることができて大満足です。 大高山午後1時下山開始。パウダーの季節はいったんお休みです。クラストなコンデョションながらも変化に富む斜面の滑降もそれなりに楽しいです。 午後2時40分下山。今日のコースは、山頂を目指す昔からのいわゆる山スキーとかスキーー登山とかいうスタイルの大高山~裏大高山BCでした。 天狗平の伝説 鈴木広義著「ガラン谷史話」より 「水島の戦いで中枢の武将一千二百余を失った義仲の戦色は敗色濃かった。細野庄にあった重時の二子、三友之介、三子源次郎は、戦局に見切りをつけ信州さして落ちのびるのだった。これよりさき、信州へ家人に守られて、細野庄へ帰しておいた娘楓は義仲の側近に仕えていたが、義仲の子を身籠もっていた。義仲の軍が滅亡し、細野三友之介は弟源次郎と一旦は信濃の国小県の細野庄に帰るが、頼朝の義仲残党追討の先鋒が木曽谷に迫るとの声を聞いて一族郎党を連れて、道を下高井郡にとり、志賀の山へたどり山深くあまり人に知られぬ大沼池に着いた。山岳信仰の修験道修行のためかねてから知っていた道であり、その険阻から人の寄りつかぬところで屈強の場所として選んだ道であった。弟源次郎とその妻、三友之助と妻、娘楓、郎党七,八名。大沼池は青く澄んでいた。思えば変転めまぐるしいこの数年間であった。四月も半ばを過ぎていたが、まだ雪が深くこれからの険阻な道を思うと、娘の身を案じて、三友之助の胸は痛むのだった。大沼池でしばらく休養し天候を見定めて赤石山に道をとることにした。いかな頼朝の追討軍もここまでは追撃できないと三友之助には確信があった。別の一隊は、入山に着いているだろうと思われ、こころの中はこれに頼りたい気もあったが、連絡することはまずいことになるかもしれないと思い、誰にも知られぬよう入山の山中に入り込むことを考えていた。赤石山を通り越すと倒木と倒伏の笹に歩き続けるのは大変である。それに続いて急坂の連続である。雪の道の笹と倒木の苦しみを過ぎると、小高山への登りにかかってくる。小高山を登り下りしてようやく天狗平に着いた。少しも早く住居を作らなければならなかった。三友之助にとって幸運だったことは、ここは水に恵まれていたこと、狩りをするには獣が豊富だったことである。娘楓は、京の生活になれた美女だった。楓は、天狗平に着いてまもなく義仲の遺児を産み落とした。」

シークレットkuniBC偵察2025-2-15

今日はまだ2月の半ばですが、すっかり春らしい陽射しを感じる一日でした。昨日の偵察は途中までで時間切れだったので、今日はさらに奥のエリアの様子を確認してきました。久しぶりの大雪でBCツアーのコンデョションはとてもいい感じでした。 昨日は10mくらい先の木の根元から突然ウサギが飛び出して逃げていく姿に遭いました。今日は小鳥たちがなにかおしゃべりをしている声が盛んに聴こえてきました。ひょっとしたら見慣れない人間が昨日に続いて今日もまたやって来たぞとか話してるのかもしれません。 4時間ひたすらハイクアップして標高2100mまで頑張りました。歩いて登っただけ滑りを楽しむのがバックカントリースキーです。昨日は上りのトレースを追いながら滑りましたが、今日は単独ですがちょっとアドベンチャーなコースどりで滑りを楽しみます。 ダマシ平からアバレンボウ平、そしてAコースへとコースアレンジしてみました。身体に対する太陽の角度を時々確認しながらダマシの森で迷わないように滑るのがドキドキでした。 昨日よりも気温が上がって雪が腐っているところもありましたが、なんとか楽しく滑ることが出来ました。 最後の渡渉で、先日のガイドでは気付かなかったスノーブリッジを使って、スキーで簡単に渡ることが出来ました。

シークレットkuniBC偵察2025-2-14

昨日は強風が吹き荒れて山は地吹雪でとてもツアーできるコンデョションではなかったでしょう。今日は風がだいぶんおさまって、ハイクアップではかえって冷たい風が気持ちいいくらいでした。さすがに休憩するとすぐに凍える寒さでしたが。何より空の青さが目に沁みました。そしてオオシラビソやトウヒ、コメツガの森の中を歩いたり滑ったりするのも心地よかったです。 4時間ひたすらシール登行でハイクアップして、登った分だけ滑りを楽しみました。午後12時45分、標高2070mの森の中でカップ麺とサンドイッチのランチ。そして、自分たちの登りのトレースを追うようにツリーランのダウンヒルです。もしこのトレースがなければ、方向を見失いきっとどこかへ迷い込んでしまうことでしょう。 でも途中から少しトレースから外れてちょっと気になるコースを偵察もしてみました。先日の大雪ですっかり笹薮も雪の下に埋まっていい感じでした。また来週も寒波が襲来して大雪予報とのこと。 標高を下げると日当たりのいい斜面の雪は腐れ気味になってきましたが、それほど悪くはならず最後まで気持ちよく滑れました。 BCは歩いて登った分だけ滑ることができるというのが基本だと考えますが、そんなシンプルなコースのシークレットkuniBC偵察でした。

シークレットagatsumaBC偵察2025-1-28

以前から気になっていたコースを偵察。昨日はボトムから攻めて、標高の低いところはモナカ雪でした。今日のような標高1800m以上のエリアだとさすがにまだソフトな雪が残っていました。 多少天候が悪くても雪崩や道迷いの心配のないコースをいくつかトレースしました。 ナナカマドの木の皮をウサギが食べた痕を観察しました。美味しいのでしょうか。冬は他に食べるものが少ないので、仕方なくでしょうか。つい先ほどまでお食事中だったかもしれず、突然驚かしてしまったかな。 週間予報に今夜から週末にかけて雪マークが付き始めました。今日の偵察が2月のこれからのガイドに生かされると頑張った甲斐ありです。 最後に滑ったコースも思ったより楽しめる林間コースでした。

シークレットkuniBC偵察2025-1-27

いつも歩いているところからほんの少し離れて未知のエリアを偵察してみました。あとからGPSの軌跡を地図に落として、実際に見てきた地形や植生を確かめてみます。今まで気になっていた小さな池にスキーで探検できそうなことがわかりました。 ところで、雪質はついにモナカ雪に遭遇してしまいました。表面はまだ薄いですが、密なツリーランでは危なっかしくて安全滑降です。 これから天気も周期的に目まぐるしく変わりそうで、毎日一喜一憂の日々でしょうか。

シークレットagatsumaBC偵察2025-1-22

気温高めで日射の影響もあり雪質はどんどん腐り気味ですが、春のような穏やかな天気が続いて、BCツアーをするには最適な日々が続いています。 数日前は見事なモンスターの森だったにちがいないはずです。厚い雪化粧が剝げ落ちてしまったのがちょっと残念です。 午後を周ってからの時間でしたが思い切って偵察してみました。まだモナカ雪にはなっていなくてしっとりいい感じのパウダーが楽しめました。 ただ、シークレットkuniに比べてウサギやキツネなどの動物の足跡が少ないように感じました。気のせいでしょうか。 雪が締まってきたので、緩斜面でもスキーが良く滑るので偵察にはもってこいの一日でした。

シークレットagatsumaBCガイド偵察2025-1-12

低温続きのおかげで今年は例年とは違いサラサラのパウダースノーが長持ちしてくれているのかなと、ハイクアップしながら思いました。今夜からまた冬型の気圧配置になるようで、明日午前中降雪予報。10センチくらい積もってほしいと期待します。 野反の山々が遠望できました。白砂山はその名のごとく真っ白の山なので良く目立ちます。 今日は新しいコースを開拓したくまだ足を踏み入れていないエリアの森の中を彷徨ってみました。雪がいいので楽しい偵察でした。

シークレットkuniBC偵察2025-1-11

今日もいい雪でした。標高2000mの稜線は薄い雲がかかっていたので視界不良だったのかも。標高1800m以下の偵察だったので、風も穏やかでまさにBC日和でした。ハイクアップの途中で先行者のラッセル発見。シークレットkuniの隣人イノシシ君のようです。 お正月のスノーシューツアーの時に訪れた熊棚の木のところでシールを剥がして軽く一本。そして急壁のあるメインリッジをシール登行です。 年末よりも30センチくらい新雪が増えたようです。標高1600mくらいから笹薮も雪の下に埋もれて素晴らしいパウダーコンデョションでした。 2回登り返していつもと違うラインでメローな斜面を楽しみました。

シークレットagatsumaBCガイド偵察2025-1-9

今シーズン一番のフカフカのパウダースノーに恵まれました。静かな森の中を歩きながらたくさんの樹々とお話をすることが出来ました。GPSが無かったらおとぎの森のような原生林の奥へと迷い込んで雪女にさらわれて帰ってこれなかったかもしれません。 大きな木がいくつも根元から倒れて雪に埋まっているところに出ました。スキーといえどもここを通過することは困難でした。太い幹の上に深い雪が積もっても落とし穴がそこら中にあるのがわかります。そんなところに落ちたら這い上がることがいかに困難か想像できました。これらの倒木は2019年秋の台風19号の仕業でしょう。すさまじい自然の傷跡に出逢いました。 ダケカンバの巨樹にも出逢えました。今は完全にコメツガやオオシラビソの針葉樹たちに支配されてしまいましたが、その中で偶然の陽の当たる環境に恵まれてたくましく生き残っているのでしょう。 誰にも遭わない静かな針葉樹の森の中を彷徨できるようなバックカントリーも好きです。帰りは大斜面に豪快なシュプールを描けるような滑りはまったくありませんでしたが、フカフカのパウダーツリーランをゆっくりと楽しみました。

2025チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング下見

2025ホワイトシーズンのチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングの開催日程が、いよいよ1月10日から始まります。昨年はなかなか雪が積もらずやきもきしましたが、今年はたっぷりの積雪で全くご心配なくです。本日下見をしてきました。 11月30日に冬季閉園して以来、人間が訪れないひっそりと静かな時間が流れていたチャツボミゴケ公園は、動物天国だったようです。新雪の上には様々な獣たちの息吹が感じられる足跡がたくさん残っていました。 元山神社に初詣をして、かつての鉱山跡の公園内をスノーシューでお散歩です。今年のガイドネタになるような自然の気になるものを探しながら歩きます。 標高1200m前後の高原地帯にあるチャツボミゴケ公園は、かつてあった落葉広葉樹林の森の木々が鉱山開発の名のもとに伐採され、周囲の森も落葉松の人工林へと植林されました。しかしながら閉山後に公園として様々な木々が植林されて、今は見事に美しい森に作り替えられています。すべての葉っぱが枯れ落ちた森は見通しが良くて、野反湖の山々が眺められました。ここからだとギリギリ白砂山も頭のてっぺんを覗かせます。 昨年の穴地獄のチャツボミゴケは、9月あたりから11月30日の最後の開園日まで、素晴らしいビロードの絨毯の光景で私たちを喜ばせてくれました。 今日は風もなくあたたかい陽射しが降り注ぐ穏やかな日だったので、冬ならではの厳しい寒さの中で湯気がモコモコと立ち昇る幻想的な景色は見せてくれませんでした。 池はスノーシューでも渡れるくらいに完全に凍結していました。 チャツボミゴケ公園の冬の森を自然観察しながら、途中ソリ遊びも楽しんだりしながらスノーシューでお散歩しましょう。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングの詳細な開催要項とご予約は、こちら中之条観光協会からお願いします。