nakanojo(中之条)

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-1-23

昨日はボトムアップで標高1650mくらいまでの偵察でしたが、今日はトップダウンで縦走コースを偵察してきました。18日のガイドツアーの時からあたたかい日が続いたので最悪のモナカ雪を心配していましたが、そこまで悪くはなかったです。 ただまったくの視界不良で今日も快適からは程遠い滑りのコンディションでした。峠越えではシールを剥がして滑ろうとしたら方向に確信が持てなくなりそうになりました。 こんなこともあると準備したGPSで確認して慎重に進みました。勝手知ったるうらやまで見覚えのある木々を確認してようやく100%確信することが出来ました。 標高を少し下げると視界が開き始めましたが、今日みたいな日はもう遊ぶ気にはなりません。雪質は固いので斜面をトラバース気味に滑ってどんどん下ることにしました。 予定よりも1時間以上早くヒュッテに到着。ゆっくりお昼休憩までさせてもらって下山。 今夜から冬型が強まって吹雪の日が3日くらい続く予報です。いい雪がたくさん積もってほしいところですが、フルフル詐欺にならないことを祈るばかりです。 カチカチのオムスビ山でした。林道で板が良く滑ってくれたのが今回の偵察で一番快適でした。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-1-22

一昨日の湿雪から雨のあたたかさで春のような雪に一変してしまったうらやまです。明日から本格的な寒波がやってくる予報なので、もう一降りドカ雪を期待したいです。 ドングリの木には熊棚があちこちいたるところで見つけられました。昨年は日本海側の新潟や富山で、頻繁に熊ニュースが報じられていました。ブナなどの山の木の実が不足だったらしいですが、こちらのドングリの森ではそんな困ったことにはならなかったようです。 ザラメ雪なので快適に急斜面もシール登行できます。まだこの辺りは柔らかいので帰りの滑降もなんとかなりそうです。しかしながら、標高1600mを越えてくるとモナカ雪に変わってきました。 標高1800mくらいからどす黒い雲がかかっていましたが、その雲が少しずつ下がってきています。見晴らしのいい雪原でちょうどお昼の時間になりました。今日はここでお昼です。でも急に寒くなってきて、カップ麺の箸を持つ指先も冷たくなってきます。食べたらさっさと下山しました。 昨シーズンはモナカ雪でそれほど困った記憶はなかったですが、今シーズンはまだ1月半ばだというのにモナカ雪になっちゃいました。まったく快適でない滑りになりましたが、ボトムからしっかり偵察が出来て次のガイドに備えることが出来て良かったです。

第1回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-1-20

2024シーズンのチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングがいよいよ始まりました。 まとまった雪がなかなか降らないのでやきもきしましたが、数日前のドカ雪でスノーシューツアーにとっては十分なコンデョションに恵まれました。 気温高めでフカフカではないものの無風であたたかかったので、ゲストの皆さんには存分に雪と戯れていただけました。 またたくさんの動物たちの足跡や森の木々の生態などもゆっくりと観察できました。 温泉大滝や湯滝からはモクモクと白い湯気が立ち昇り、幻想的な冬の風景を演出していました。そして、昨年も大雨による土砂災害などの影響を受けなかった今冬のチャツボミゴケは、深い雪の中から湧く温泉とともに綺麗な姿で私たちを出迎えてくれました。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024の開催要項はこちらです。 今シーズンの開催期間は3月15日までです。また2月の実施日は、1日、2日、4日、7日、9日、11日、14日、15日、17日、18日、19日、22日、23日、24日、26日、28日、29日です。ツアーのお問い合わせ、ご予約は、中之条町観光協会にお願いします。

第2回シークレットkuniパウダーガイド2024-1-18

一昨日は大雪でした。14日の偵察の時よりも積雪が増えたのが様々な場所で実感できます。ただ、昨日の晴天による風や日射、気温などによって様々な斜面の雪は急速に変化していました。さらに今日の天気も油断のならない予報です。 出発直前までコースの選択に迷いました。高曇りの天気で思ったほど悪くなかったので、予定通りのコースで出発しました。 最初の斜面は少し視界不良でしたが、晴れ間も見えるくらい一時は良くなってひと安心。 2本目の斜面は気持ちよく滑ることが出来ました。 続いて3本目も気持ちいい雪でしたが、突然サラサラだった雪が湿った重い雪に変化。お昼頃から少し雲行きも怪しくなって、霧雨っぽいものが漂い始めました。一気に雪質がセメントのような湿雪に化けてしまったようです。 標高1400m以下のボトムまで下ってくると、まだ埋まり切らない笹薮が顔をたくさん出していました。 それでも無事安全に今シーズン初めての縦走ツアーを楽しむことが出来ました。メローな斜面やツリーラン主体で、湿雪には少し悩まされたものの充実したBCの一日を過ごしました。

シークレットkuniうらやま偵察2024-1-17

うらやまに12月のクリスマス前後からドカ雪が続くと、年末からストレスなしにバックカントリーシーズン突入となる年もあります。でもなかなかドカ雪がなくて1月になってもツアーできなくてやきもきする年もあります。2024シーズンは後者です。今日の偵察で、ボトムまでの縦走ツアーはまだ完全に仕上がった感じではなかったです。今週末にまた降りそうなので来週明けの偵察に期待しましょう。 ところで、今日訪れた森は昨年の夏秋と訪れなかったので久しぶりです。熊棚がたくさんありました。昨年は全国的に熊ニュースで大変な年でした。森の木の実が不作なために山里に出没して人身事故が増えたと報じられていましたが、六合のうらやまには熊棚がたくさん見られるということは良かったということでしょうか。 さて標高1500m以上の山々はバックカントリーツアー出来そうです。池ノ塔山と芳ヶ平ボウルです。 こちら大高山。 そして野反湖八間山です。 金網の目をうまくすり抜けたリスの足跡。

最新積雪情報チャツボミゴケ公園スノーシュー ハイキング2024

3連休にまとまった雪が降ってようやくチャツボミゴケ公園も銀世界に変わりました。深いところでは50㎝くらいありますが、平均的に15センチくらいの積雪です。12月からしばらくの間誰も歩いていない公園内には、動物たちの足跡がたくさん雪の上に残されていました。一番多いのはキツネ、ウサギ、リスなどです。 「億万の秋ぞ化石の笹ねむり」と「地吹雪に背曲がりの列黙と行く」の句碑 時々ほんのりと湯気が湧きおこって風情豊かな温泉大滝です。 こちら湯の滝。この冬のチャツボミゴケは例年になく緑がたくさん見られるように感じました。 2024シーズンの開催要項が一部変更になっています。大きな変更はというと、毎日の募集ではなくカレンダーに記載されている特定日の募集になっています。また燃料費等の物価高に合わせてガイド料金も改訂させていただいています。 現在の積雪でもスノーシューハイキングは催行可能です。オープン当初の雪の少ない時期は、初心者の方や体力に自信のない方にとっては歩きやすいので、お勧めのタイミングかもしれません。これからどんどん積もっていけば、そり遊びなども出来るようになります。極寒の吹雪の日は、あたたかい装備の準備をお願いします。 詳細はこちらからご確認ください。いよいよ今日から3月15日までが開催期間です。少しずつ予約が入ってきています。

第1回スノーシューガイド2024-1-3

昨日は北アルプスの山並みが綺麗に眺められました。今日も幸運なことになんとなく北アルプスがわかるくらいの眺めが楽しめる天候で、偵察した甲斐がありました。今シーズンのはじまりは雪不足で、いろいろ偵察してコース選びに悩みました。結果的には勝手知ったるうらやまが、一番安心して楽しんでもらえることを再確認です。 笹薮がまだ埋まっていないですが、かなり締まってきているのでスノーシューツアーなら十分楽しめる積雪量です。山頂付近からの稜線漫歩&ソリ滑りを楽しむことが出来ました。 ところで今回ゲストさんのお一人、スバッツを準備するのを忘れてしまい、急遽ビニールテープで応急処置。 昨シーズン1月6日の偵察の様子です。

登山道が廃道だった頃の大高山の話

1992年2月 2000m前後の上信越国境の山々が野反湖を中心として東は三国峠、西は志賀高原へと連なっている。大高山は、野反湖から西へ志賀高原の赤石山へと続く国境稜線上の中間あたりに、2079mの高さで聳えている。草津温泉から眺められる大高山には、いかにもスキーに適した広いなだらかな尾根を見つけることができる。マイナーな山域であり、ここを誰かが滑ったという記録は知らない。かつて整備されたことがあるという国境稜線の登山道は、大きな台風で荒廃したまま藪の中に埋もれてしまっているようだ。地形図にある点線の登山道を頼りに、昨年の夏と秋に一度ずつ大高山への偵察を試みたが、まだ湯気が出ていそうな熊の大きな糞に驚かされたり身動きが取れなくなるほどの藪に阻まれるばかりで、大した収穫は無かった。それでも大高山直下には五三郎小屋という立派な避難小屋があるはずなので、かつては整備された登山道がしっかりあったようだ。現在その小屋がどういう状況なのか、わたしの周りでは知っている人もいなくて、どうやら地元でも最近は登った人がいないようだ。 今回は、鬱陶しい藪を雪が隠してくれる厳冬期に、スキーを活用して大高山に登頂し、まだ誰にも滑られたことが無いであろう尾根のスキー滑降を試みるべく、1泊2日の予定で林道入り口から出発した。 土曜日の午後1時半過ぎ、ここから続く林道の終点でテントを設営することにする。天気は、雪がちらつき寒い。強い冬型である。視界もあまり利かず、明日の行動が不安であるが、天気予報によれば少しずつよくなるというので決行する。同行の仲間はクロスカントリースキーだ。テレマークスキーよりもさらに軽快そうに先を歩く。ガラン沢が左に険しく切れ落ちている林道を1時間半歩き、今日のテン場についた。テントを設営した後、明日のルートを少しでも確認しておくため、偵察に出かける。ここからは地図にも出ている古い登山道を辿りたいのだが、いかんせん藪が相当ひどいようで1メートルあまりの積雪でも埋まり切っていない。甘い考えだった。すぐにひどい藪に進退窮まって仕方なく深く切れ込んでいるミドノ沢へ降りることにした。沢の渡渉は問題無く、飛び石伝いに渡って対岸の雪壁を攀じ登る。面倒くさいルートになったが、沢を渡ってしまえばこの先は単調な尾根歩きなので、今日はここまでとする。 翌朝8時過ぎに出発。国境稜線の山々はガスっているけど、南の空は雲もなくよく晴れている。目指す大高山は望めないがそのうちそのどっしりとした姿を現してくれるだろう。すんなりミドノ沢をまたいで、今は手入れもされず忘れ去られてしまったようなカラマツの植林地のなだらかな尾根に立つ。ここからはとにかく忠実に尾根筋を登るのだ。1500m付近よりカラマツの植林地からブナやナラの原生林に変わる。何百年という樹齢のブナやミズナラの大木は、身震いするほどに美しいと思う。登るにしたがい展望がどんどん開け、植生がダケカンバの疎林などに変わる。右に八間山が全貌を現し始め、後ろには浅間山が雄大な姿を誇示する。そして左には一ツ石と呼ばれる1825mの小ピークと2039mのダン沢の頭が間近に迫ってくる。いつの間にかガスが晴れ、真っ青な空が眩しくなってきた。私たちの突然の侵入に驚いたのであろう、つい今しがた駆け上がっていったウサギの足跡が新雪に生々しく刻まれていた。 ミドノ平の手前の1810mの小ピークを越えるとアオモリトドマツの林に変わる。風が強く吹くようになる。天狗平で昼食をとり、12時半頃出発。大高山への最後の登りだ。ミドノ平のちょっとした雪原を横切り、稜線に取り付く。稜線に立つと、魚野川に荒々しく切れ落ちている岩菅山の白い山肌が望まれ、このあたりの自然の厳しさを物語っているように感じた。あと標高差は300m弱。重い湿雪のラッセルに悩まされながら、1時40分登頂した。 私にとっては、初めてのピーク。パノラマを堪能した。さて待望のスキー滑降だったが、気温が上昇してのりのようにベトつく悪雪となってしまい、ほとんど直滑降となってしまった。しかし西向きの斜面でかろうじてサラサラの粉雪が残っていて、きれいなテレマークターンが決まった。仲間はクロスカントリースキーなので、滑降では苦労しているようだが、それでも器用に下りてくるもんだ。

高間山の思い出話

今は林道で楽に高間峠までやって来れる。峠からさらに山頂まで整備された登山道があって15分くらいで山頂に立てることだろう。高間山というと、30年くらい前の林道吾嬬山線が建設中の頃の話が思い出される。高間山は、六合村と長野原町と吾妻町の3町村境界にある1341.7mの小さな山だが、この辺りでは1番標高が高く、1度登ってみたかった。 高間集落あたりから高間山への登山道があるらしいので、探しに来たことがあった。今ではもう藪の中からも昔の開拓農家の残骸は見つからなくなってしまったが、その時はまだいくつかあった。最終人家の倉庫の中で花インゲンの皮むきをしていたおじいさんに聞いてみることにした。ちょっと耳が遠くて説明するのに手間取ったが、話が理解できると親切に教えてくれた。高間山への登山道はこの下の左へ行く道だそうだ。な~んだそうだったのか。ついでに王城山への道もあるか聞いてみたら、さらに水平に行けばあるという。やっぱ土地の古老は何でも知ってる!丁寧に礼を言って出発しようとしたら、おじいさんはわざわざ道まで出てきて、さらに人なつこく同じことを説明してくれ、人情の深さに感激。しかし行かねばならない。何度も丁寧に礼を言って、出発した。 北風が汗ばんだ身体に気持ちよく、どんどん進んで行く登山道入り口らしきものはいつまでたってもない。林道がこのまま行くと長野原町の貝瀬へ下っていってしまうだろうという地点でストップ。登山道らしき獣道やら仕事道を探し回るが、どれも違う。おじいさんこれはどういうこと!そういえば、途中で畑仕事をしていた別のおじいさんがいたっけ。ようし、その人に聞いてみよう。てけてけ来た道を戻る。収穫の終わった花インゲン畑で、なにやら仕事中のおじいさんがいた。大きな声で「高間山の登山道はどこですか。」と聞いてみた。おじいさんは怪訝な顔をしている。どうも意味が通じないのかと思い、わかりやすくゆっくり、「高間山に登りたいのですが、高間山の登山道の入り口はどこですかあ。」と聞く。するとおじいさんはなんと「ここが高間山だ。ここら一帯すべて高間山と言うんだ。」と答えた。なかなかこちらの意味が通じないようなのでしつこく聞き返すと、最後にこの辺り一帯の山はすべて高間山と言うんだと煙に巻かれてしまった。 まだあきらめるわけにはいかないので、「じゃあ、登山道の入り口はどこですか。」と切り返してみた。すると、「登山道の入り口はこのずっと下の広池というところだ。みんなそこから登るんだ。」と、またもやあっと驚く言葉が返ってきた。なるほど国道292号線沿いの広池集落から山腹のここまで心細い村道が上がってきているのだが、考えようによってはその通りだ。珍名答に思わず納得しそうになって唸ってしまった。 最後の粘りでもう一度丁寧に聞いてみた。「高間山の山頂へ行く登山道なんですが、どこですか。」と。そしたらなんと「それはない!」という答えが返ってきた。高間山山頂へ行くには、ちゃんとした登山道はなく、沢か尾根を適当に登って行くしかないとのこと。「昔はあったが、そんな道はもうなくて、知ってるのは年寄りくれえだ。わしも年寄りだけど、もっと年寄りだ。」 そんな高間山頂には、その後雪の時期に気の合う相棒と初めて立った。

2024シーズンチャツボミゴケ公園スノーシューハイキング開催!

ちょっぴりモルゲンロート色に輝く芳ヶ平湿地群。昨夜は大風が吹いていたので、高い山では小雪が舞ったようです。ところで、2024シーズンも中之条町観光協会主催チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングが開催されます。新しい開催要項がホームページで公開されているので紹介します。 開催要項はこちらです。→ ラムサール条約登録地を歩く!チャツボミゴケ公園スノーシュー ハイキング | 旅なかのじょう|中之条町観光協会|群馬県のツアー (tabinakanojo.com) 生き生きとした春〜秋の景色から一変した、一面の白銀の世界をスノーシューで散策。幻想的な美しさに心を奪われます。※チャツボミゴケ公園は12月から4月まで冬期閉鎖中です。ツアーの参加者に限り特別に入園が許可されています。 ところで昨年1月、群馬高崎市出身の世界的総合格闘家堀口恭司さんをチャツボミゴケ公園のスノーシューでガイドさせて頂きました。その時のユーチューブ動画が公開されているので、ぜひご覧ください。 このツアーに参加前後、中之条町内の宿泊施設にご宿泊の方にはプチプレゼントをご用意!!六合温泉郷(花敷・尻焼・応徳)、四万温泉、沢渡温泉など魅力あふれる中之条町の温泉での滞在もお楽しみ下さい。※予約の際に宿泊有無をお知らせください。※各宿泊施設への送迎はツアーに含まれません。各自手配をお願いいたします。